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常花(じょうか)とは、蓮(はす)をかたどった金色の造花のことです。「枯れることのない花」として仏さまの世界を表し、生花の代わりに一年を通して飾ることができます。
この記事では、常花の意味、生花との違いと使い分け、本数と飾り方といった点を、京都で天保元年(1830年)から仏具を扱ってきた専門店の視点で解説します。店頭で実際によくいただくご質問10問にもお答えしていますので、気になるところからお読みください。
あわせて読みたい:仏壇に造花はダメ?宗派の考え方と選んでよい場合の基準/花立(花瓶)の選び方|仏壇に合うサイズと素材の見分け方/仏花の飾り方|一対で置く位置と向き・お供えの基本配置
常花の意味
常花は、極楽浄土に咲く蓮の花を表しています。蓮は泥の中から清らかな花を咲かせることから、仏教で大切にされてきた花です。
「常」の字が示すとおり、枯れることのない永遠の花という意味が込められています。
生花との違いと使い分け
| 常花 | 生花 | |
|---|---|---|
| 意味 | 仏さまの世界を表す | いのちの無常を表す |
| 交換 | 不要(長期間) | 定期的に必要 |
| 扱い | 仏具の一種 | お供えのひとつ |
| 併用 | できる | できる |
本数と飾り方
常花は3本・5本・7本・11本など奇数で、左右一対に飾ります。花立に挿して、お仏壇の左右に配置します。
- 本数を決める:仏壇の大きさに合わせて奇数で選びます。
- 花立に挿す:常花用の花立を使うと安定します。
- 左右一対で置く:お仏壇の最下段の左右に配置します。
宗派による違い
浄土真宗では、常花を用いないことがあります。宗派によって扱いが異なるため、迷う場合は菩提寺にご確認ください。
さらにくわしく
常花の素材と価格
常花は真鍮やアルミに金メッキを施したものが主流です。
| 素材 | 特徴 | 価格の目安(一対) |
|---|---|---|
| アルミ製 | 軽く扱いやすい。手頃 | 3,000〜8,000円 |
| 真鍮製 | 重厚で高級感がある | 10,000〜30,000円 |
| 木製金箔 | 伝統的な仕立て。寺院向け | 30,000円〜 |
本数の決め方
お仏壇の大きさに対して、大きすぎないものを選びます。
| 仏壇のタイプ | 常花の本数 | 目安の高さ |
|---|---|---|
| ミニ仏壇 | 3本 | 約10cm |
| 上置き仏壇 | 5本 | 約15cm |
| 床置き仏壇 | 7本 | 約20cm |
| 大型・寺院 | 11本以上 | 25cm以上 |
常花のお手入れ
金メッキは繊細です。強くこすらないでください。
- やわらかい筆でほこりを払う:花びらの間は毛先の細い筆で。
- 乾いた布で軽く拭く:水気は禁物です。
- 金属磨きは使わない:メッキが剥がれる原因になります。
- くすみが強い場合は買い替えも:無理に磨くより新しくするほうが安全です。
生花・造花との併用
常花は仏具、生花や造花はお供えという位置づけです。役割が違うため、両方を飾って差し支えありません。
一般的には常花を奥、生花を手前に配します。ただしお仏壇が小さい場合は、どちらか一方でも構いません。
常花はどこで買えるか
常花は仏具店で扱われています。スーパーや花屋にはほとんど置かれていません。
購入時は本数・高さ・花立の口径を確認してください。常花は花立に挿して使うため、お手持ちの花立に合うかどうかが重要です。
花立とセットで販売されているものもあり、はじめての方はそちらが安心です。
常花を飾らない選択
常花は必須の仏具ではありません。
飾らないご家庭も多くあり、生花や造花だけでも差し支えありません。とくに浄土真宗では用いないことがあります。
お仏壇が小さい場合、常花と生花の両方を置くと窮屈になります。どちらか一方で構いません。
専門店からのひとこと
常花は、生花のように「枯れる」ことがない花です。その姿に、変わらないものへの願いを重ねてきたのだと思います。
ただ、現代のお仏壇では常花を置くスペースがないことも多くあります。無理に飾る必要はありません。
もし置かれるのであれば、お仏壇の大きさに対して小ぶりなものをお選びください。常花が大きすぎると、ご本尊が隠れてしまうことがあります。
よくある質問
常花とは何ですか?
蓮をかたどった金色の造花のことです。極楽浄土に咲く蓮を表し、「枯れることのない花」として一年を通して飾ることができます。
常花と生花はどちらを飾ればよいですか?
どちらでも差し支えなく、併用もできます。常花は仏具の一種、生花はお供えのひとつという位置づけです。
常花は何本飾りますか?
3本・5本・7本・11本など奇数で、左右一対に飾ります。仏壇の大きさに合わせてお選びください。
常花はどの宗派でも使えますか?
浄土真宗では用いないことがあります。宗派によって扱いが異なるため、迷う場合は菩提寺にご確認ください。
常花と造花の仏花は違うものですか?
常花は蓮をかたどった金色の仏具、造花の仏花は生花に似せたお供えの花です。目的も見た目も異なります。
常花の値段はいくらぐらいですか?
アルミ製で3,000〜8,000円、真鍮製で10,000〜30,000円が目安です(一対)。
常花のお手入れ方法は?
やわらかい筆でほこりを払い、乾いた布で軽く拭きます。金属磨きはメッキが剥がれる原因になるため使わないでください。
常花と生花は一緒に飾れますか?
はい。常花は仏具、生花はお供えという位置づけのため、両方飾って差し支えありません。常花を奥、生花を手前に配するのが一般的です。
常花は左右で本数を揃えますか?
はい。左右一対で同じ本数を飾るのが基本です。3本なら両方3本、5本なら両方5本と揃えます。
常花はどこで買えますか?
仏具店で扱われています。購入時は本数・高さ・花立の口径をご確認ください。花立とセットのものもあり、はじめての方には安心です。
まとめ
常花(じょうか)とは、蓮(はす)をかたどった金色の造花のことです。「枯れることのない花」として仏さまの世界を表し、生花の代わりに一年を通して飾ることができます。
この記事の要点をまとめます。
- 常花は、極楽浄土に咲く蓮の花を表しています。
- 常花は3本・5本・7本・11本など奇数で、左右一対に飾ります。
- 浄土真宗では、常花を用いないことがあります。
- 常花は真鍮やアルミに金メッキを施したものが主流です。
- お仏壇の大きさに対して、大きすぎないものを選びます。
- 金メッキは繊細です。強くこすらないでください。
- 常花は仏具、生花や造花はお供えという位置づけです。
仏花の作法は、地域やご家庭、宗派によって少しずつ異なります。この記事の内容と違っていても、ご家庭に伝わるやり方があれば、それがいちばん正しい形です。迷われたときは、菩提寺やご親族に一声かけてみてください。
なごみ工房では、京都・天保元年(1830年)創業の仏壇仏具専門店として、水替えのいらない造花・プリザーブドフラワーの仏花をご用意しています。品のある色合いとしつらえにこだわり、お仏壇に置くだけで整う花器セットです。お仏壇の大きさに合うサイズが見つからない、色合いを相談したいといった場合も、お気軽にお問い合わせください。→ 仏花(BUCCCA)の一覧を見る





