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空き家化した実家に取り残されているお仏壇。放置したまま、心の片隅に引っかかってモヤモヤしている方も多いのではないでしょうか?
この記事では、実家のお仏壇をどうすべきか、処分方法や費用、お焚き上げの方法について解説します。
この記事の要点
- 実家に放置されたお仏壇の扱いは「そのまま引き継ぐ」「修復して引き継ぐ」「買い替える」「処分する」の4つです。
- どの方法を選んでも、移動や処分の前には閉眼供養(魂抜き)が必要になるため、まずはお寺か仏壇店に相談します。
- 処分は「お寺か仏壇店に相談」→「閉眼供養」→「処分・お焚き上げ」の順に進めます。
- 感謝を込めて丁寧に手放せば、罪悪感を抱える必要はありません。
実家に放置された仏壇はどうすればよい?4つの選択肢
実家に放置されたお仏壇の扱いは、「そのまま引き継ぐ」「修復して引き継ぐ」「買い替える」「処分する」の大きく4つに分けられます。
| 選択肢 | メリット | 注意点 |
|---|---|---|
| そのまま引き継ぐ | 新たな購入費用がかからない。思い出をそのまま残せる | 置き場所のサイズや運搬ルートの確認が必要。移動中に壊れる可能性もある |
| 修復して引き継ぐ | 今では作れない材質や技術の貴重なお仏壇を残せる | 新調より高額になる場合がある。修復期間は6か月程度 |
| 買い替える | 今の住まいに合ったお仏壇を選べる | 購入費用がかかる。本尊や位牌が収まるか内寸の確認が必要 |
| 処分する | 「代々引き継ぐ」ことへの精神的負担から解放される | 罪悪感や親族間の揉め事に注意。手放した後の供養方法がない |
これから紹介していきますので、各選択肢のメリットとデメリット(課題・注意点)を理解したうえで適切な方法を選択しましょう。
そのまま引き継ぐ
まずは現在住んでいる場所にお仏壇を移動して、そのまま引き継ぐという選択肢があります。
新たに購入する費用がかからず、費用を抑えられることがこの方法のメリットです。
また、仏壇そのものに愛着がある場合、思い出をそのまま残しておくことができます。
お仏壇を引き継ぐ場合は住環境にお仏壇が収まるスペースがあるか、サイズを確認しなくてはなりません。
仏間がある場合、お仏壇の扉を開けた状態でもお仏壇が室内に収まるか確認することも大切です。
エレベーターや階段や玄関やドアの幅など、お仏壇を運搬するときのすべてのルート上で、無理なく通れるかどうかも確認しましょう。
また、実家のお仏壇が伝統的なものの場合には、お部屋の雰囲気にそぐわないというケースもありえますので、具体的にどの部屋に置くと違和感がなく仏壇を迎えることができるかを想定しておきましょう。
仏壇の状態によっては移動中に壊れてしまう可能性があることも気を付けなければいけないポイントです。
サイズの確認と配置場所の選定が済んで運搬することになったら、仏壇内に備えられている細かな仏具を取り外す前に、写真を撮っておくことをおすすめします。
これは移動後に仏具の位置がわからなくなることを防ぐためです。
なお、お仏壇のお引越しをする際、供養(閉眼法要・魂抜き)が必要になります。
お付き合いのあるお寺に相談して確認を取りましょう。
実家のお仏壇を今の住まいに引き継ぐときは、次の順で進めると安心です。
- 置き場所のサイズを確認する:扉を開けた状態でも室内に収まるかを確かめます。
- 運搬ルートを確認する:エレベーターや階段、玄関やドアの幅など、すべてのルートで無理なく通れるかを確認します。
- 置く部屋を決める:伝統的なお仏壇の場合は、どの部屋なら違和感なく迎えられるかを想定しておきます。
- お寺に相談して供養を行う:お引越しの際は、閉眼法要(魂抜き)などの供養が必要です。
- 仏具を取り外す前に写真を撮る:移動後に仏具の位置がわからなくなるのを防げます。
今のお住まいにすでにお仏壇がある場合は、ひとつの家に仏壇が2つ。配置の注意点と1つにまとめる方法もあわせてご覧ください。
修復して引き継ぐ
修復して引き継ぐという人も少なくありません。
伝統的な職人の手によるお仏壇は、本体や扉の木地・漆・金箔・金具・蒔絵(まきえ:漆で描いた模様に金粉などを蒔きつけて仕上げる技法)、障子の紗(しゃ)にいたるまで、すべてが修復可能です。
経年による汚れなどが気になる場合は、まずは掃除・修復からというのも一つの選択肢です。
お仏壇の掃除や修復は工程・技法の差によって価格が変動しますので、仏具店の担当者に前もってお家を訪問してもらい、現物を確認してもらう必要があります。
仏具店によっては、御本尊の供養(閉眼法要・開眼法要)などもお寺と連携してお任せできます。
修復して引き継ぐ場合のメリットは、現在では作ることができない、材質や技術を使用した貴重なお仏壇を残すことができることです。
一方デメリットは、新調するより修復費用の方が高額になる場合がある点です。
また、6か月程度の修復期間が必要になるため、法要を控えている場合は納期を確認する必要があります。
買い替える
実家のお仏壇を買い替えるという選択肢もあります。
現在の住まいに合わせたお仏壇を選ぶことができることが買い替えのメリットです。
買い替えを機に元のお仏壇よりも小さなサイズのものを選ぶのも良いでしょう。
規模が縮小したからといって、ご先祖様の失礼にあたるということはありません。
最近では、現代的な洋室に馴染む、スマートなデザインのお仏壇もあります。
ただし、新規購入のための費用がかかるのが買い替える際の注意点です。
また、既存の本尊や位牌を残して置きたい場合、希望のデザインやサイズでは収まらないケースがあるため、仏壇の内寸をよく確認しておく必要があります。
処分する
最後に、実家のお仏壇を処分するだけで修復も買い替えもしないという方法もあります。
その場合、古いお仏壇や本尊、位牌の処分方法を考える必要があります。
方法次第で、かかる費用も変わってきます。
処分という選択肢を選ぶメリットは、やはり「仏壇を放置しているけど、修復や新調はできない 理由があるしどうしよう…」といった不安や、「代々引き継ぐ」ということへの精神的負担から解放される点です。
しかし、処分をする場合は心のなかに罪悪感が残ってしまったり、親族間で揉め事が起こったりすることのないよう、気を付けなければなりません。
お墓は永代供養(えいだいくよう:お寺などが長く供養を続けてくれる方法)などといった供養方法がありますが、仏壇の場合は手放した後の供養方法がないため、気になる場合はお寺に相談するとよいでしょう。
役目を終えたお仏壇はどう処分する?処分の流れ
役目を終えたお仏壇は、「お寺か仏壇店に相談」→「閉眼供養(魂抜き)」→「処分・お焚き上げ」の順に進めて処分します。
お仏壇の買い替えや処分を行う際は、役目を終えたお仏壇の処分方法を考える必要があります。
ここでは流れに沿ってお仏壇の処分方法を解説します。
- お寺か仏壇店に相談する:実家の菩提寺に「お仏壇を手放したい」と伝え、本尊や位牌の扱いもあわせて相談します。
- 閉眼供養(魂抜き)を行う:菩提寺とお付き合いのない方は、仏壇店に相談します。
- 処分・お焚き上げを依頼する:菩提寺や仏壇店に依頼するほか、自治体の不用品回収に出す方法もあります。
お寺か仏壇店に相談する
まずは実家の菩提寺(お世話になっているお寺さま)に「お仏壇を手放したい」と伝えましょう。
その際、一緒に本尊や位牌の扱いについても相談するようにしてください。
お寺がお引き取りを行っていない場合、仏壇店に相談してみましょう。
仏壇店であれば引き取りも含めた段取りを一貫して依頼できる場合があります。
閉眼供養(魂抜き)
仏壇処分のときに欠かせないのが「閉眼供養(閉眼法要、お魂抜き、お性根抜き)」です。
閉眼供養とは、魂が入ったままの状態でお仏壇を処分するのを避けるために、魂を抜く供養のことです。
実家の菩提寺と現在お付き合いのない方は供養についても仏壇店に相談してみましょう。
処分・お焚き上げ
実際の処分・お焚き上げは菩提寺や仏壇店に依頼する方法の他、自治体の不用品回収に出すといった手段もあります。
いずれの場合も大切なのは、処分前に閉眼供養を行い、最後まで粗末に扱うことなくお仏壇を手放すということです。
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実家のお仏壇を処分する場合は、感謝を込めて丁寧に
実家のお仏壇を放置した状態でいることに後ろめたさを感じている人もいるかもしれません。
しかし、そうした気持ちを抱いている人は他にも多数いらっしゃいます。
ほったらかしにしてあるお仏壇も、ご自身のライフスタイルによって適した処遇が選択できる時代です。
どのような選択をした場合でもきちんと閉眼供養を行い、仏さまやご先祖さまへの感謝を忘れなければ大丈夫ですので、ご安心ください。
よくある質問
空き家になった実家の仏壇は、どうするのがよいですか?
扱いは大きく「そのまま引き継ぐ」「修復して引き継ぐ」「買い替える」「処分する」の4つに分けられます。それぞれにメリットと注意点があるため、ご自身のライフスタイルやお気持ちに合わせて選んでいただくとよいでしょう。放置に後ろめたさを感じる方は多くいらっしゃいますが、どの選択でも丁寧に対応すれば問題ありません。
実家の仏壇を今の住まいに引き継ぐとき、気をつけることはありますか?
まず置きたい場所に収まるかサイズを確認し、扉を開けた状態でも収まるかも見ておくと安心です。運搬の際は、エレベーターや階段、玄関やドアの幅など、通り道すべてを無理なく通れるか確認しましょう。仏具を取り外す前に写真を撮っておくと、移動後に元の位置がわからなくなるのを防げます。お引越しの際は供養(魂抜き・閉眼法要)が必要になるため、お寺さまにご相談ください。
古い仏壇は修復して使い続けられますか?費用はどのくらいですか?
伝統的な職人の手による仏壇は、木地・漆・金箔・金具・蒔絵にいたるまで修復が可能です。費用は工程や技法によって変わるため、仏具店の担当者に現物を確認してもらう必要があります。新調より高額になる場合もあり、修復期間は6か月程度かかることが多いので、法要を控えている場合は納期の確認をおすすめします。
仏壇を処分するには、どのような流れになりますか?
まずは実家の菩提寺や仏壇店に「手放したい」と相談し、本尊や位牌の扱いもあわせて確認します。処分の前には「閉眼供養(魂抜き)」を行うのが欠かせません。実際の処分やお焚き上げは、菩提寺や仏壇店に依頼するほか、自治体の不用品回収に出す方法もありますが、いずれの場合も最後まで粗末に扱わないことが大切です。
仏壇を処分すると、罪悪感が残らないか心配です。
同じような気持ちを抱えている方は他にも多くいらっしゃいますので、どうかご安心ください。ほったらかしになっている仏壇も、ご自身のライフスタイルに合わせて適した処遇を選べる時代です。きちんと閉眼供養を行い、仏さまやご先祖さまへの感謝を忘れなければ大丈夫です。気になる場合はお寺にご相談いただくのもよいでしょう。
実家の仏壇を買い替える場合、気をつけることはありますか?
今の住まいに合ったお仏壇を選べるのが買い替えのメリットで、元のお仏壇より小さなサイズを選んでもご先祖さまに失礼にあたることはありません。ただし新規購入の費用がかかるほか、既存の本尊や位牌を残したい場合は、希望のデザインやサイズでは収まらないことがあるため、お仏壇の内寸をよく確認しておきましょう。
仏壇を処分するとき、本尊や位牌はどうすればよいですか?
お仏壇を手放したいと実家の菩提寺に伝える際に、本尊や位牌の扱いについても一緒に相談してください。お寺がお引き取りを行っていない場合や、菩提寺とお付き合いがない場合は、仏壇店に相談してみましょう。仏具店によっては、ご本尊の供養(閉眼法要・開眼法要)などもお寺と連携して任せられる場合があります。
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