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家族の一員であるペットが亡くなったときには誰でも悲しいものです。
最近では愛するペットの亡き後にお仏壇や祭壇を用意する方も増えてきました。
お気に入りの写真や好きだった食べ物を置いて、より自由に飾ることができる「ペット仏壇」もあります。
この記事ではそうしたペット仏壇の適切な置き場所について解説します。
一般的な仏壇の適切な置き場所
オープン仏壇 MANAZASHI
一般的なお仏壇の置き場所といえば「仏間」です。
しかしながら近年では、仏間を備えた家自体が減りつつあります。
故人を供養するためのお仏壇であっても、洋室・和室・リビング・寝室など、置き場所を選ばずに自由に飾る家庭が増えているのです。
日々の生活のなかで顔を合わせながら朝夕のご挨拶ができる空間にお仏壇があれば、仏さまやご先祖さまを身近に感じることができます。
亡くなった人を折に触れて思いだせる場所を選ぶことが供養につながるのです。
自宅にあるお仏壇でペットも一緒に供養して良いか?
それでは、自宅にあるお仏壇でペットを供養しても問題ないのでしょうか。
仏教的な観点から言いますと、あまりおすすめできません。
しかし、ご自身やご家族が宗教や宗派を気にせず、お寺さまと普段から付き合いが無い場合などは、ペットを自宅のお仏壇で一緒に弔うケースもあるようです。
特に、すでに亡くなっている故人とペットが生前に親しかった場合には、心情的にも一緒のお仏壇で供養してあげたいものです。
それによってペットだけでなく、故人にも喜んでもらえると思う方もおられるでしょう。
もし、自宅の仏壇でペットの供養をしたけど大丈夫かどうか心配だという場合には、お世話になっているお寺さまに直接尋ねてみることをおすすめします。
自宅にあるお仏壇でペットも一緒に供養して良いか?
実際にペット用のお仏壇を置くときに適切な場所は、一般的なお仏壇を置く場所と基本は変わりません。
具体的には、以下の4つが挙げられます。
- ペットがいつもいた部屋
- 家族が亡くなったペットの存在をいつでも感じることができる場所
- リビング
- 寝室
生前に長い時間を過ごした場所というのは亡くなってからもゆかりのある場所とされています。
したがってペットの場合も「ペットがいつもいた場所」を筆頭に、「家族が今は亡きペットの存在をいつでも感じられる場所」などがお仏壇の置き場所として適切だと考えられます。
もちろんリビングや寝室も、ペットのことを折に触れて思いだせる場所という意味で望ましいでしょう。
ペット仏壇の置く場所を選ぶときの注意点
ただし、ペット仏壇の置き場所を選ぶときには注意しなければならないことがあります。
多くの場合、ペット仏壇は木製ですから、設置場所や管理の仕方によっては劣化しやすくなってしまうのです。
長く使用するとともに清潔な状態を保って気持ちよく供養するためには、以下の点に留意する必要があります。
- 表面の色褪せの原因になるので、直射日光を避ける
- 乾燥による木材の割れや収縮を避けるためにエアコンの風が直接当たらないようにする
- 湿度が極端に高い場合は表面に浮きやカビが発生する可能性があるので、風通しの良い場所を選ぶ
なかには、上記の注意点を考慮すると置き場所の選択肢がかなり絞られてしまうという方もいるかもしれません。
あるいは、そもそもお部屋のテイストに合わずにお仏壇が浮いてしまうのではと心配される方もいるでしょう。
しかし最近ではインテリアに溶け込みやすい、ミニ仏壇やフォトフレームと一体型になったお仏壇などもあります。
リビングの棚やベッドサイドなど、身近な場所に置けるコンパクトなデザインであれば、住環境を問わず気に入ったものがきっと見つかるはずです。
しきたりにとらわれず、いつまでも大切な家族を身近に
オープン仏壇 ORINASU
人であれペットであれ、家族の一員であった存在は亡き後も大切であることに変わりはありません。
ペットの弔いのかたちは仏教的なしきたりに左右されることなく、基本的には自由です。
お仏壇が末長く保つような環境を選び、思い出に寄り添えるような場所に置くことで、手厚く供養してあげてください。
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