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お彼岸の仏花は、彼岸入りの日に供え、彼岸明けまで飾るのが基本です。春と秋で決まった花の違いはなく、季節の花を選べば差し支えありません。
この記事では、お彼岸に供える期間、春と秋で花に違いはある?、彼岸花は供えてよい?といった点を、京都で天保元年(1830年)から仏具を扱ってきた専門店の視点で解説します。店頭で実際によくいただくご質問10問にもお答えしていますので、気になるところからお読みください。
あわせて読みたい:お盆の仏花|選び方・飾る期間・お盆ならではの注意点/命日・月命日の仏花|毎月替える?交換のタイミングと選び方/仏花に使う花の種類|定番の花と季節別のおすすめ
お彼岸に供える期間
彼岸入りに供え、彼岸明けまで飾ります。お彼岸は春分・秋分の日を中日として前後3日ずつ、あわせて7日間です。
- 彼岸入り:仏壇を掃除し、新しい花を供えます。
- 中日(春分・秋分の日):お墓参りの中心となる日です。
- 彼岸明け:お供えを下げ、片付けます。
春と秋で花に違いはある?
決まった違いはありません。その季節に手に入る花を選べば十分です。
| 時期 | おすすめの花 |
|---|---|
| 春彼岸(3月) | アイリス、フリージア、ストック、菜の花 |
| 秋彼岸(9月) | りんどう、コスモス、菊 |
彼岸花は供えてよい?
彼岸花(ヒガンバナ)は、名前とは裏腹に仏花には向きません。球根に毒があるため、避けるのが一般的です。
さらにくわしく
お彼岸とお盆の違い
お彼岸は「こちらから偲ぶ」、お盆は「お迎えする」行事です。この違いから、供えるものも変わります。
| お彼岸 | お盆 | |
|---|---|---|
| 考え方 | こちらから偲ぶ | ご先祖をお迎えする |
| 提灯 | 使わない | 使う |
| 期間 | 7日間(年2回) | 4日間ほど(年1回) |
| お供えの定番 | おはぎ・ぼたもち | そうめん・果物 |
お彼岸では盆提灯を使いません。お仏壇とお墓を整えて、お参りするのが基本です。
ぼたもちとおはぎ
同じ食べ物で、季節によって呼び名が変わります。春は牡丹にちなんで「ぼたもち」、秋は萩にちなんで「おはぎ」と呼びます。
仏花とあわせてお供えするのが、お彼岸の定番の設えです。
お彼岸のお仏壇の整え方
彼岸入りまでに、次の順で整えると安心です。
- お仏壇を掃除する:ほこりを払い、仏具を拭きます。
- 新しい花を供える:一対で、季節の花を。
- おはぎ・果物をお供えする:高坏や小皿にのせて。
- お線香をあげて手を合わせる:灯明を灯してお参りします。
くわしくは秋のお彼岸はいつ?準備とお供えをご覧ください。
お墓参りの花も忘れずに
お彼岸はお墓参りの中心となる行事です。お仏壇用とは別に、お墓用の花を一対ご用意ください。
中日(春分・秋分の日)に参られる方が多く、霊園が混み合います。時期をずらすのもひとつの方法です。
お彼岸の由来
「彼岸(ひがん)」とは、悟りの世界=あちら岸のことです。対して、私たちが生きるこの世を「此岸(しがん)」といいます。
春分・秋分の日は太陽が真東から昇り、真西に沈む日。西方浄土の考え方から、彼岸と此岸がもっとも近づく日とされ、ご先祖さまへの想いが届きやすい期間と考えられてきました。
お彼岸は日本独自の仏教行事で、インドや中国には見られない風習です。
お彼岸にすること
お墓参りとお仏壇のお参りが中心です。
- お仏壇を掃除する:彼岸入りまでに整えます。
- 仏花を供える:一対で、季節の花を。
- おはぎ(ぼたもち)を供える:小豆の赤に魔除けの意味があるとされます。
- お墓参りに行く:中日を中心に。
- 彼岸会に参加する:菩提寺で法要が営まれることがあります。
専門店からのひとこと
お彼岸は、お盆にくらべると準備するものが少ない行事です。盆提灯も精霊棚もいりません。
だからこそ、お仏壇を整えてゆっくり手を合わせる時間を取りやすい行事だとも言えます。年に二度、季節の変わり目に故人を思い出す——そういう機会として大切にしていただければと思います。
お花を新しくするだけでも、お仏壇の前の空気は変わります。
よくある質問
お彼岸の仏花はいつ供えますか?
彼岸入りの日に供え、彼岸明けまで飾るのが基本です。お彼岸は春分・秋分の日を中日とした7日間です。
春と秋で仏花に違いはありますか?
決まった違いはありません。春はフリージアや菜の花、秋はりんどうや菊など、季節の花を選べば差し支えありません。
彼岸花を供えてもよいですか?
球根に毒があるため、仏花には向きません。名前から適していると思われがちですが、避けるのが一般的です。
お彼岸に造花を供えてもよいですか?
差し支えありません。お墓参りなど外出が多い時期でもあるため、手のかからない造花を選ばれるご家庭もあります。
お彼岸の仏花は毎年替えますか?
生花であれば、その都度新しいものを供えます。造花やプリザーブドフラワーの場合は、傷むまで同じものを使って構いません。
お彼岸に盆提灯は使いますか?
使いません。提灯はお盆にご先祖さまをお迎えするためのものです。お彼岸はお仏壇とお墓を整えてお参りします。
お彼岸のお供えは何がよいですか?
ぼたもち(春)・おはぎ(秋)が定番です。仏花、季節の果物、故人の好物もあわせてお供えします。
お墓参りはいつ行けばよいですか?
中日(春分・秋分の日)に参られる方が多いですが、彼岸の期間中であればいつでも構いません。混雑を避けて時期をずらすのもよいでしょう。
お彼岸に法要は必要ですか?
必須ではありません。菩提寺で彼岸会(ひがんえ)が営まれる場合は参加されるご家庭もありますが、ご自宅でお仏壇に手を合わせるだけでも十分です。
お彼岸の由来は何ですか?
「彼岸」は悟りの世界を指します。春分・秋分は太陽が真東から昇り真西に沈むため、彼岸と此岸がもっとも近づく日とされ、想いが届きやすい期間と考えられてきました。
まとめ
お彼岸の仏花は、彼岸入りの日に供え、彼岸明けまで飾るのが基本です。春と秋で決まった花の違いはなく、季節の花を選べば差し支えありません。
この記事の要点をまとめます。
- 彼岸入りに供え、彼岸明けまで飾ります。
- 決まった違いはありません。
- 彼岸花(ヒガンバナ)は、名前とは裏腹に仏花には向きません。
- お彼岸は「こちらから偲ぶ」、お盆は「お迎えする」行事です。
- 同じ食べ物で、季節によって呼び名が変わります。
- 彼岸入りまでに、次の順で整えると安心です。
- お彼岸はお墓参りの中心となる行事です。
仏花の作法は、地域やご家庭、宗派によって少しずつ異なります。この記事の内容と違っていても、ご家庭に伝わるやり方があれば、それがいちばん正しい形です。迷われたときは、菩提寺やご親族に一声かけてみてください。
なごみ工房では、京都・天保元年(1830年)創業の仏壇仏具専門店として、水替えのいらない造花・プリザーブドフラワーの仏花をご用意しています。品のある色合いとしつらえにこだわり、お仏壇に置くだけで整う花器セットです。お仏壇の大きさに合うサイズが見つからない、色合いを相談したいといった場合も、お気軽にお問い合わせください。→ 仏花(BUCCCA)の一覧を見る





