仏花に使う定番の花(白菊・黄小菊・りんどう・かすみ草)

仏花に使う花の種類|定番の花と季節別のおすすめ

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仏花の定番は、菊・カーネーション・りんどう・トルコキキョウ・かすみ草です。いずれも花もちがよく、スーパーや花屋でも手に入りやすい花です。

この記事では、仏花の定番となる花5種季節別のおすすめ花もちを重視するなら造花という選択もといった点を、京都で天保元年(1830年)から仏具を扱ってきた専門店の視点で解説します。店頭で実際によくいただくご質問9問にもお答えしていますので、気になるところからお読みください。

あわせて読みたい:仏花とは?読み方・意味・なぜお供えするのかをやさしく解説仏花のタブー|避けたほうがよい花4つの特徴と理由仏壇に造花はダメ?宗派の考え方と選んでよい場合の基準

仏花に使う定番の花(白菊・黄小菊・りんどう・かすみ草)

仏花の定番となる花5種

迷ったら、次の5種類から選べば失敗しません。いずれも仏花として広く用いられ、花もちのよさでも選ばれています。

花の名前 特徴 花もちの目安
仏花の代表格。日持ちがよく、種類も豊富 約2週間
カーネーション 色が豊富で、柔らかい印象に 約1〜2週間
りんどう 秋の定番。紫色が落ち着いた雰囲気 約1週間
トルコキキョウ 上品な花姿。白・紫が仏花向き 約1〜2週間
かすみ草 全体をやわらげる名脇役 約1〜2週間

季節別のおすすめ

季節の花を取り入れると、お仏壇まわりに彩りが生まれます。

  • :アイリス、フリージア、スターチス
  • :グラジオラス、けいとう、ひまわり(明るすぎない品種を)
  • :りんどう、コスモス、菊
  • :水仙、千両、寒菊

花もちを重視するなら造花という選択も

夏場は数日で傷んでしまうこともあります。お手入れの時間が取りにくい方には、枯れない造花やプリザーブドフラワーの仏花も選ばれています。

詳しくは仏壇に造花はダメ?で解説しています。

さらにくわしく

菊が仏花の定番とされる理由

菊が仏花の代表格とされるのには、いくつかの理由があります。

  1. 花もちがよい:約2週間ともち、水替えの手間に対して長く楽しめます。
  2. 花びらが散りにくい:傷んでも花びらがばらばらと落ちにくく、仏壇まわりが汚れません。
  3. 香りが穏やか:お線香の香りを妨げません。
  4. 一年を通して手に入る:季節を問わず入手しやすく、価格も安定しています。

菊以外でよく使われる花

菊だけでまとめる必要はありません。次のような花を組み合わせると、やわらかい印象になります。

  • スターチス:ドライになりにくく、色もちがよい
  • ケイトウ:秋らしい質感。夏から秋に出回る
  • グラジオラス:縦のラインが出て、格調高くまとまる
  • ストック:香りは穏やかで、春先に出回る
  • デルフィニウム:淡い青紫が上品

避けたほうがよい花もある

トゲ・毒・つる・強い香りのある花は避けるのが一般的です。バラや彼岸花、すずらんなどが該当します。理由と例外については仏花のタブーでくわしく解説しています。

花もちの目安と季節

同じ花でも、季節によってもちが大きく変わります。夏場は冬の半分以下になることもあります。

季節 花もちの目安 水替えの頻度
春(3〜5月) 約7〜10日 1日1回
夏(6〜9月) 約3〜5日 1日2回が理想
秋(10〜11月) 約7〜10日 1日1回
冬(12〜2月) 約10〜14日 1日1回

夏場の傷みが気になる方には、水替えのいらない造花やプリザーブドフラワーという選択肢もあります。

花屋で「仏花ください」と言えば通じる

花屋やスーパーでは「仏花(ぶっか)をください」と伝えれば、適した花を組んでもらえます。

一対で必要な場合は「2束お願いします」と添えてください。予算がある場合は「1束○円くらいで」と伝えると、その範囲で組んでもらえます。

四十九日までの場合は「白でまとめてください」と一言添えると、時期に合った組み合わせにしてもらえます。

自分で組む場合の花の組み合わせ

3種類を組み合わせると、まとまりが出ます。

役割 花の例 本数の目安
主役(背が高い) 菊、グラジオラス 1〜2本
中間(ボリュームを出す) カーネーション、トルコキキョウ 2〜3本
脇役(すき間を埋める) かすみ草、スターチス 1〜2本

全体が三角形になるよう、中央を高く、外側を低く整えると美しく見えます。

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専門店からのひとこと

「決まった花でなければいけない」ということはありません。

店頭でよくお伝えするのは、「故人が好きだった花を一輪加えてみてください」ということです。定番の菊に、その方が好きだった花を添えるだけで、お仏壇の前に立つ時間が少し変わります。

形式を守ることも大切ですが、故人を思い出すきっかけになる花を選ぶことのほうが、供養としては豊かなのではないかと考えています。

よくある質問

仏花に使う定番の花は何ですか?

菊・カーネーション・りんどう・トルコキキョウ・かすみ草が定番です。いずれも花もちがよく、入手しやすい花です。

仏花に決まった花はありますか?

厳密な決まりはありません。菊が定番とされますが、故人が好きだった花を供えても差し支えありません。

季節の花を使ってもよいですか?

はい。春はフリージア、夏はけいとう、秋はりんどう、冬は水仙など、季節の花を取り入れると彩りが生まれます。

花もちのよい仏花はどれですか?

菊がもっとも日持ちし、約2週間ほど楽しめます。カーネーションやトルコキキョウも1〜2週間ほどもちます。

バラを仏花にしてもよいですか?

トゲがあるため避けるのが一般的です。どうしても供えたい場合は、トゲを取り除いてから供えるとよいとされています。

なぜ菊が仏花の定番なのですか?

花もちがよく約2週間もつこと、花びらが散りにくいこと、香りが穏やかでお線香を妨げないこと、一年を通して入手しやすいことが理由です。

菊以外を使ってもよいですか?

はい。スターチス、ケイトウ、グラジオラス、ストック、デルフィニウムなどもよく使われます。菊と組み合わせるとやわらかい印象になります。

夏場の仏花はどうすればよいですか?

夏は3〜5日ほどしかもちません。水替えを1日2回にする、本数を控えめにする、あるいは造花・プリザーブドを選ぶという方法があります。

花屋で何と言って買えばよいですか?

「仏花をください」と伝えれば適した花を組んでもらえます。一対なら「2束お願いします」、予算があれば「1束○円くらいで」と添えてください。

まとめ

仏花の定番は、菊・カーネーション・りんどう・トルコキキョウ・かすみ草です。いずれも花もちがよく、スーパーや花屋でも手に入りやすい花です。

この記事の要点をまとめます。

  • 迷ったら、次の5種類から選べば失敗しません。
  • お手入れの時間が取りにくい方には、枯れない造花やプリザーブドフラワーの仏花
  • 菊が仏花の代表格とされるのには、いくつかの理由があります。
  • 菊だけでまとめる必要はありません。
  • トゲ・毒・つる・強い香りのある花は避けるのが一般的です。
  • 同じ花でも、季節によってもちが大きく変わります。
  • 花屋やスーパーでは「仏花(ぶっか)をください」と伝えれば、適した花を組んでもらえます。

仏花の作法は、地域やご家庭、宗派によって少しずつ異なります。この記事の内容と違っていても、ご家庭に伝わるやり方があれば、それがいちばん正しい形です。迷われたときは、菩提寺やご親族に一声かけてみてください。

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監修者
仏事コーディネーター
川辺 一寛
京都生まれ、京都育ち、半世紀以上の歳月をこの地で過ごし、株式会社若林佛具製作所では四半世紀以上にわたって様々な業務に携わってきました。仏事コーディネーターおよび京仏マスターソムリエの資格を持っており、特に、寺院用の仏具を扱う寺院担当として、全国各地を回る貴重な経験を積んできました。そして今、『なごみ工房』の開設にあたり、これまでに学んだことを基に、様々な方々に対応し、新たな出会いを楽しみにしています。