盆提灯はいつからいつまで飾る?7月盆・8月盆・地域別の早見表と準備スケジュール

盆提灯はいつからいつまで飾る?7月盆・8月盆・地域別の早見表と準備スケジュール

最終更新日:

公開日:

「盆提灯って、結局いつ出していつしまえばいいの?」——お盆が近づくたびに、毎年なんとなく迷ってしまう。そんな声を、私たち仏事の専門店は店頭でとてもよく耳にします。

盆提灯を飾る時期は、7月にお盆を迎える地域8月に迎える地域かで丸ごと1ヶ月ずれます。さらに新盆(初盆)かどうか、点灯はいつから始めるか、片付けと保管はどうするか——確認しておきたい点は意外と多いものです。

この記事では、まず結論を1〜2文で即答したうえで、地域別の早見表・準備の逆算スケジュール・よくある誤解まで、ご自宅のお盆にそのまま当てはめて使えるように整理しました。読み終えるころには「今年は何月何日に何をすればいいか」がはっきり見えているはずです。

まず結論:盆提灯を飾る期間の基本

結論からお伝えします。盆提灯は、お盆を迎える月(7月盆なら7月/8月盆なら8月)の1日〜10日頃までに飾り始め、送り盆(16日・地域により17日)が過ぎたら、その月末頃までに片付ける——これが全国で最も一般的な目安です。

灯りをともす(点灯する)のは、霊をお迎えする迎え盆13日の夕方から、お見送りする送り盆16日の夕方まで。提灯そのものはお盆当日に出すのではなく、前もって飾っておく点がポイントです。

  • 飾り始め:お盆の月の1日〜10日頃(遅くとも13日までに)
  • 点灯:迎え盆13日の夕方 〜 送り盆16日の夕方
  • 片付け:送り盆を過ぎてから、その月の末頃までに

「7月か8月か」「新盆かどうか」で具体的な日付が変わります。以下で、ご自宅のケースに合わせて1つずつ確認していきましょう。盆提灯そのものの種類や置き方が気になる方は、盆提灯の飾り方と置く場所の記事もあわせてご覧ください。

なぜその期間に飾るのか(迎え火・送り火の意味)

そもそも盆提灯は、お盆に帰ってこられるご先祖さまや故人の霊が道に迷わないよう、家のありかを照らす目印の灯りとして灯すお飾りです。だからこそ、お盆が始まるよりも前に飾っておくことに意味があります。

お盆の入り口にあたる13日の夕方には、家の門口や玄関先で迎え火を焚き、その煙と灯りを頼りに霊をお迎えします。盆提灯に灯をともすのは、この迎え火と同じ「お迎えの灯り」としての役割です。

そして送り盆の16日の夕方には送り火を焚き、霊を再びあの世へお見送りします。盆提灯の点灯を送り火に合わせて終えるのは、このお見送りまでが灯りの務め、という考え方によるものです。

つまり「飾り始めは早めに・点灯は迎え火から送り火まで」という段取りは、すべてお迎えとお見送りの灯りという盆提灯の役割から自然に導かれているわけです。意味を知っておくと、日付に迷ったときの判断もしやすくなります。

7月盆と8月盆の違い(地域別・都道府県の例)

盆提灯の時期が人によって食い違う最大の理由が、この7月盆と8月盆の違いです。どちらになるかは、おもにお住まいの地域で決まります。

7月盆(新暦盆)の地域

新暦の暦どおり、7月13日〜16日にお盆を行う地域です。代表例として、東京(都心部)や横浜・神奈川の一部、静岡市の旧市街など、おもに関東の一部都市部が挙げられます。明治の改暦のあと、暦どおりに7月へ移した地域がこれにあたります。この地域では7月1日頃から飾り始めるとよいでしょう。

8月盆(月遅れ盆)の地域

1ヶ月遅らせて8月13日〜16日にお盆を行う地域で、関西をはじめ全国の大多数がこちらです。農繁期を避けられること、お盆休みと重なり親族が集まりやすいことなどから、現在では最も広く行われています。8月1日頃から準備を始めるのが一般的です。

そのほかの時期(旧暦盆・地域独自の風習)

沖縄や奄美など一部地域では、毎年日付の変わる旧暦の7月13日〜15日にお盆(旧盆)を行います。また新潟県の一部などでは、7月7日の七夕の頃から提灯を飾り始める風習が残る地域もあるなど、土地ごとの慣習はさまざまです。

ご自身の地域がどちらか分からないときは、ご親族や近所のご年配の方に確認するのが一番確実です。次の早見表も目安にしてください。

【早見表】地域別 飾り始め〜片付け

ご自宅のお盆のタイプに合わせて、飾り始め・点灯・片付けの目安をまとめました。日付はあくまで一般的な目安で、地域・宗派・ご家庭により前後します。

お盆のタイプ(地域の例) 飾り始め 点灯(迎え〜送り) 片付けの目安
7月盆(東京都心部・横浜の一部・静岡市の一部 など) 7月1日〜10日頃 7月13日夕〜16日夕 7月16日(17日)の送り火後〜7月末
8月盆(関西・全国の多くの地域) 8月1日〜10日頃 8月13日夕〜16日夕 8月16日(17日)の送り火後〜8月末
旧暦盆(沖縄・奄美 など) 旧暦7月初旬(年により変動) 旧暦7月13日夕〜15日夕 送り盆後〜数日のうち
新盆・初盆(時期は地域のお盆に準じる) 月初〜、遅くとも13日まで 13日夕〜16日夕 送り盆後(白提灯はその年限りで処分)

※片付けは「送り火を終えた翌日以降、その月末まで」で問題ありません。当日中に急いでしまう必要はありません。

新盆(初盆)の場合の期間

新盆(初盆)とは、故人が亡くなり四十九日の忌明けを過ぎてから初めて迎えるお盆のことです。たとえば四十九日がお盆より後になる場合は、その年は新盆とせず翌年が新盆になる、という点に注意が必要です。

飾り始める時期は、基本的に通常のお盆と同じく月初からで構いません。ただし新盆は特別なお盆ですので、遅くとも迎え盆の13日までには確実に飾り終えておくと安心です。準備に余裕を持たせたいお盆でもあります。

新盆では、毎年使う絵柄の盆提灯に加えて、その年だけ飾る無地の「白紋天(白提灯)」を用意するのが習わしです。白提灯は故人を初めてお迎えする目印として、玄関先・軒先・窓際など、外から見える場所に吊るすのが一般的です。

  • 飾り始め:お盆の月の月初〜、遅くとも13日まで
  • 白提灯は玄関・軒先・窓際など、外から見える位置に吊るす
  • 白提灯はその年の新盆だけ飾り、お盆後に処分するのが習わし
  • 絵柄入りの盆提灯は翌年以降もくり返し使う

なお、お盆に故人や先祖の霊が帰るという考え方をとらない浄土真宗では、白提灯や絵柄の盆提灯を「お迎えの目印」としては飾らないのが基本です。代わりに切子灯籠(きりことうろう)を用いるなど作法が異なりますので、ご家庭の宗派が浄土真宗の場合は菩提寺やご親族に確認なさってください。

白提灯はその年限りのため、お盆後の扱いに迷われる方が多いところです。処分の作法は盆提灯の処分・片付け方の記事でくわしく解説しています。これから提灯を揃える方は、盆提灯の商品一覧もご参考になさってください。

準備スケジュールを逆算(いつ買う・組み立て・点灯確認)

お盆直前になって慌てないために、専門店として最もおすすめしたいのが「逆算」での準備です。とくに新盆は提灯を新調する方が多く、人気の品やサイズが品薄になりやすいため、早めの行動が肝心です。

迎え盆13日を「ゴール」として、そこから逆算したチェックリストがこちらです。

  • 1〜2ヶ月前:飾る場所とスペースの寸法を測る。新盆かどうか・誰が何を用意するか(白提灯は遺族、絵柄提灯は親族が贈るなど)を親族と相談しておく
  • 3〜4週間前:提灯を選んで購入・手配する。新盆の白提灯と絵柄提灯はこのタイミングで確保。贈答で用意してもらう場合も早めに声をかける
  • 2週間前:届いた提灯を一度組み立てて点灯確認。電球切れ・コードの傷み・電池切れがないかチェック(前年から使い回すものは特に重要)
  • 1週間前〜10日前:盆棚(精霊棚)や仏壇前の飾り付けを始める。提灯の置き場所・向きを決めておく
  • 13日まで:すべて飾り終える。夕方に点灯して迎え盆を迎える

「買ってすぐ飾ればいい」と思われがちですが、組み立て・点灯確認だけは必ず前倒しにしておくのが失敗を防ぐコツです。当日になって「電球が切れていた」「LEDが点かない」と気づいても、もう買いに行く時間がない——というのが、店頭でよく伺う後悔の声です。

サイズ選びや種類で迷う場合は、盆提灯の選び方の記事や、置き型(行灯)の盆提灯ミニ盆提灯の一覧も判断の助けになります。

よくある誤解・やりがちな失敗

時期に関して、店頭で実際によくご相談を受ける「思い込み」をまとめました。当てはまっていないか、ぜひ確認してみてください。

  • 「13日当日に出せばいい」…これは代表的な誤解です。盆提灯は霊をお迎えする目印ですから、本来は迎え盆より前に飾っておくもの。月初〜10日頃を目安に、遅くとも13日までに飾り終えましょう。
  • 「自分の地域は7月盆だと思い込んでいた」…引っ越しや結婚で地域が変わると、お盆の月も変わることがあります。嫁ぎ先・婚家の慣習に合わせるケースが多いので、思い込みは禁物です。
  • 「点灯は一日中つけっぱなしが正しい」…決まりはありません。夕方〜夜に灯すご家庭が中心で、終日灯す地域もあります。火を扱う白熱球タイプは、就寝時や外出時は消すなど安全への配慮を。
  • 「白提灯も毎年使い回せる」…白紋天は新盆のその年限りのお飾りです。翌年以降は絵柄の盆提灯だけになります。
  • 「片付けは送り火の当日中にしないといけない」…急ぐ必要はありません。送り火を終えた翌日以降、その月末までを目安にゆっくりで大丈夫です。

片付けと翌年への保管の目安

片付けは、送り盆(16日・地域により17日)の送り火を終えたあとに行います。前述のとおり、当日中に済ませる必要はなく、送り盆の翌日〜その月末頃までを目安に、無理のないタイミングで構いません。

絵柄入りの盆提灯は、毎年くり返し使う大切なお飾りです。来年もきれいに灯せるよう、しまう前のひと手間が長持ちのカギになります。

  • 火袋(紙や絹の部分)は、やわらかい布や筆でほこりをそっと払う
  • 湿気・直射日光を避け、付属の箱に入れて保管する(湿気はカビやシミの原因に)
  • 電気・LED部分はコードを傷めないようゆるくまとめる。電池式は電池を抜いて保管すると液漏れを防げる
  • 来年の点灯確認に備え、替えの電球やコードの状態もメモしておくと安心

白提灯はその年限りで処分するため、保管の対象になるのは絵柄提灯です。具体的な手順やお手入れのコツは盆提灯の保管・お手入れの記事でくわしくご紹介しています。

よくある質問

盆提灯は何日前から飾ればいいですか?

お盆の月の1日〜10日頃が一般的な目安です。遅くとも迎え盆の13日までには飾り終えるようにしましょう。新盆の場合も同様ですが、特別なお盆ですので余裕を持って準備されることをおすすめします。

7月盆か8月盆か、自分の地域はどう調べればいいですか?

最も確実なのはご親族や近所のご年配の方に伺うことです。東京都心部や横浜・静岡市の一部など関東の一部都市は7月盆、関西をはじめ全国の多くは8月盆という大きな傾向はありますが、同じ都府県内でも地域差があるため、その土地の慣習に合わせるのが安心です。

盆提灯は一日中つけっぱなしにしてもよいですか?

地域やご家庭によります。夕方から夜にかけて灯すご家庭が中心ですが、お盆の間は終日灯す地域もあります。火を使う白熱球タイプは就寝・外出時に消すのが安全です。気になる方は、熱を持ちにくいLED・電池式の盆提灯が安心して灯せます。

新盆の白提灯は、いつしまえばいいですか?

白紋天(白提灯)はその年の新盆だけのお飾りで、お盆が終わったら処分するのが習わしです。翌年以降は絵柄の盆提灯のみを飾ります。処分はお清めのうえ自治体ルールに従う、または寺院や仏壇店に相談する方法があります。

マンションやスペースが狭くても盆提灯は飾れますか?

飾れます。最近は卓上に置けるミニサイズや、火を使わず安全なLED・電池式の盆提灯が充実しています。一対そろえるのが正式ですが、住環境に合わせて一つだけ飾る方も増えています。サイズや置き場所に合わせてお選びください。

提灯を出すのが13日に間に合わなかったら、もう飾らない方がいいですか?

いいえ、気づいた時点で飾って差し支えありません。日付はあくまで目安であり、ご先祖さまをお迎えする気持ちが何より大切です。送り盆までの間であれば、飾って灯りをともしてあげましょう。

今年のお盆に、ちょうどいい段取りで

盆提灯は、迎え盆13日から送り盆16日(17日)を中心に、お盆の月の1日〜10日頃から飾り始めるのが基本です。7月盆か8月盆かは地域で変わるため、早見表とご親族の慣習を頼りに日付を決めてください。

そして失敗を防ぐ最大のコツは、組み立てと点灯確認を前倒しにする逆算の準備です。一つずつ確認すれば、初めての方でも慌てることはありません。今年のお盆が、ご先祖さまをやさしくお迎えする穏やかな時間になりますように。提灯選びにお悩みの際は、盆提灯の商品一覧もお役立てください。

なごみ工房TOPページはこちら >
盆提灯をお探しの方へ

初盆用の白提灯から、毎年飾れる絵柄提灯・モダン盆提灯まで。お住まいの広さに合うサイズをお選びいただけます。

盆提灯の一覧を見る

京都・天保元年(1830年)創業の仏壇仏具専門店|全国配送・文字入れ対応|店舗責任者が選び方をご案内します

お盆・お彼岸・命日の準備や、選び方のご相談はLINEで

LINE公式アカウント 新規友だち登録で THANKS COUPON ¥3,000以上で使える¥300 OFFクーポンプレゼント
記事一覧にもどる
サンプルページ
プロフィール画像
監修者
仏事コーディネーター
川辺 一寛
京都生まれ、京都育ち、半世紀以上の歳月をこの地で過ごし、株式会社若林佛具製作所では四半世紀以上にわたって様々な業務に携わってきました。仏事コーディネーターおよび京仏マスターソムリエの資格を持っており、特に、寺院用の仏具を扱う寺院担当として、全国各地を回る貴重な経験を積んできました。そして今、『なごみ工房』の開設にあたり、これまでに学んだことを基に、様々な方々に対応し、新たな出会いを楽しみにしています。