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ご先祖さまが浄土から帰ってくるとされているお盆。せっかく帰ってこられるのだから、感謝の気持ちを込めて準備をしたいものです。
今回は、安心してご先祖さまをお迎えするために必要な「お盆に用意する盆飾り(仏具)」について解説します。
この記事の要点
- 盆飾りは、お盆の入りの前日(7月12日または8月12日)までに飾り終え、手配は7月または8月の初旬までに済ませておくと安心です。
- お盆の時期だけ使う盆飾りは、盆提灯・精霊馬・おがらと焙烙・精霊棚(盆棚)とそのお供えです。仏膳や高月・供物台はお盆以外でも使います。
- 初盆と通常のお盆の違いは、白提灯(白紋天)を家族自ら用意し、玄関や軒先に飾って初盆後に処分する点です。そのほかは通常のお盆と同じです。
- 何から揃えるか迷ったら、まず盆提灯を用意し、ほかは生活スタイルに合わせて少しずつ揃えれば十分です。
盆飾りはいつまでに用意したらよい?
盆飾りは、お盆の入りの前日(7月盆なら7月12日、8月盆なら8月12日)までに飾り終えるのが一般的で、手配は7月または8月の初旬までに済ませておくと安心です。

全国的に「お盆休み」というと8月13日前後からはじまることが多いですが、仏教行事としてのお盆の期間には地域差があります。
| 地域 | お盆の期間 |
|---|---|
| 東京都・神奈川県・静岡県・石川県など | 7月13~16日(新暦のお盆) |
| それ以外の地域 | 8月13~16日(月遅れのお盆。旧盆とも) |
同じ都県のなかでも地域によって時期が異なることがあります。地域別の早見表は盆提灯はいつからいつまで飾るかの記事をご覧ください。
お盆の入りの前日、7月12日または8月12日までにはお盆飾りを終え、直前に生花やお供えものを用意します。
余裕を持って当日を迎えるためには、7月または8月の初旬には手配を終えるようにしましょう。
盆飾りを用意する前に、注意することは?
注意したいのは、季節ものなので直前に品切れになりやすいことと、家紋入れなどの別注品は製作に2~3週間かかることの2点です。盆飾りとなる仏具を準備する際は次の2点に気を付けてください。
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盆飾りは季節ものが中心。直前になると品切れになることも
特に盆提灯の人気商品は品薄になることが多いので、早めにネットショップや実店舗で気に入ったものを探すことをおすすめします。
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家紋や家名入れなどの別注品は製作期間が2~3週間かかるので早めの準備が必要
盆提灯の家紋・家名入れ、初盆に向けてお位牌をつくる予定の方は製作期間を見越してスケジュールをたてましょう。
盆飾りには何を用意する?
盆飾りとして用意するのは、お盆の時期だけ使う盆提灯・精霊馬・おがらと焙烙・精霊棚(盆棚)とそのお供え、そしてお盆以外でも使う仏膳や高月・供物台です。ここでは、盆飾りとして用意する仏具を「お盆の時期だけ使うもの」と「お盆以外でも使うもの」にわけて説明します。
| 区分 | 仏具 | 役割 |
|---|---|---|
| お盆の時期だけ | 盆提灯 | ご先祖さまが帰ってくる際の目印 |
| お盆の時期だけ | 精霊馬 | ご先祖さまが浄土と行き来する際の乗り物 |
| お盆の時期だけ | おがらと焙烙 | 迎え火・送り火を焚く |
| お盆の時期だけ | 精霊棚(盆棚) | お位牌や仏具、お供えものを飾る |
| お盆以外でも | 仏膳 | 仏さまに「ご飯」「汁物」などを差し上げる |
| お盆以外でも | 高月・供物台 | お餅や果物、お菓子などを差し上げる |
お盆の時期だけ使うもの
盆提灯

伝統とモダンが融合した盆提灯「AGASATO」

コンパクトにデザインされた盆提灯「AKASHI」
ご先祖さまが帰ってくる際の目印となります。無事に帰ってきてほしいという気持ちをのせて灯りをともしましょう。
最近ではルームランプとしてお盆以外も使える、デザイン性の高いものも多くつくられています。
精霊馬(しょうりょううま)

「TOU」は天然木でつくられた精霊馬。毎年飾れるように飾り台にもなる収納箱に入っています。
「TOU」の詳細はこちら▶ご先祖さまが浄土からこの世に帰ってくる際の乗り物として飾ります。早く帰ってきて欲しいから「馬」で駆けるようにお迎えに行き、お帰りのときはお土産をたくさん載せてゆっくりと帰路についてほしいから「牛」に乗ってもらいます。そのために夏野菜やワラで馬と牛を形づくります。
最近ではインテリアグッズとしても飾りたくなる、おしゃれなタイプもあります。
精霊馬「TOU」は使い捨てずに毎年飾ることができるから、家族と一緒に思い出を刻むことができます。
おがらと焙烙(ほうろく)

おがら(皮をはいだ麻の茎)を焙烙(素焼きの平たい皿)の上で焚くのが、一般的な迎え火・送り火のかたちです。迎え火はご先祖さまが帰ってくるときの目印として、送り火は浄土に戻られるときのお見送りの意味合いがあります。
※実際に火をつけるので火の元には注意してください。
精霊棚(しょうりょうだな)盆棚(ぼんだな)

組み立て式「精霊棚」
精霊棚と盆棚は読み方は違いますが、同じものを指します。お盆の間だけ設ける、お供え用の棚です。
都市部など大きな飾り棚が置けない場合は、天板が広いお飾り台があると便利です。お位牌や仏具、お供えものを飾ります。
精霊棚に飾るお供え
ここではお供えの一例を紹介します。無理のない範囲で用意をしてください。
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まこも
お釈迦さまがまこもの敷物に病人を寝かせ、病を癒したとされていることから”神聖な植物”と言われています。その名残として、お盆の際にお供えの敷物として利用するようになりました。
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水の子
ナスやキュウリ、カボチャなどの夏野菜を賽の目に切ってお米と合わせて、蓮の葉やお芋の葉の上に供えます。帰ってこられたご先祖さまやその他の霊魂に潤いのあるお供えをしたいという想いから準備されます。
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稲、アワ、キビ、トウモロコシ等の穂
ご先祖さまや先人のおかげで豊作を迎えることができたと感謝を伝えるために用意します。
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里芋などの農作物
ご先祖さまや先人のおかげで豊作を迎えることができたと感謝を伝えるために用意します。
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ほおづき、ハマナスなどの赤い実
霊魂が道しるべとして持つための提灯の赤い明かりの代わりとされています。
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そうめん・うどんなどの麺類
そのまま束となっている状態でお供えします。諸説ありますが、ご先祖さまが帰ってきた喜びが「細く長く」続くようにと縁起をかついでお供えします。また、お帰りの際の荷物をまとめる紐の役割としてなどとも言われています。
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お団子
ご先祖さまをもてなすために用意されます。一般的にはなにも付けない白い団子をお供えしますが、地域や家庭によって特色があります。
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蓮の葉
お供えものの器として用います。泥の中から美しい花を咲かせる蓮は、「清浄無比の花」として仏教の世界では尊ばれています。水の子や、果物、野菜などをのせて供えます。
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盆花または仏花
厳しい自然のなかでも美しく咲く姿を、修行僧になぞらえて供えるようになりました。仏花の他に、地域によってはハスの実などを含んだ盆花を用意することもあります。ご自身で花を選ぶ場合は「とげのある花、毒を持つ花、香りの強い花」を避けます。
お盆以外でも使うもの
いままでに紹介した「お盆飾り」は、お盆にご先祖さまが帰ってくるのをお迎えし、感謝の気持ちを持ってもてなす意味があります。
下記の仏具はご本尊である仏さまのために感謝を表すために用意します。
仏器や茶湯器、花立など日常的に使っている仏具もそのまま使用してください。
仏膳

赤みのあるブラウン色が人気の「仏膳タメ色4.5寸」は、伝統型のお仏壇にもモダン型のお仏壇にも用いられる、仏さまに差し上げる仏膳です。「ご飯」「汁物」「煮物」「和え物」「漬物」などを差し上げます。お箸は仏さまが食べやすいよう、お仏壇側に向けます。
高月または供物台

ちょっとしたお土産も気軽にお供えできる低めの「供物台」にのせたものは、仏さまへのお供えものとなります。お餅や果物、お菓子などを差し上げます。
盆飾りはどのように飾る?
盆飾りは、仏壇の手前に精霊棚を設け、お位牌を棚の中央に安置するのが基本で、精霊棚を置けない場合はお盆用お飾り台や経机(きょうづくえ/お経本や仏具をのせる机)で代用することもあります。用意した仏具はどのように飾ればよいのでしょうか。ここでは基本的なお飾りの方法を紹介します。
下台のある仏壇の場合(精霊棚あり)

仏壇の手前に精霊棚を設置します。
お位牌をお仏壇から出し、棚の中央に安置します。たくさんのお供えや仏具を飾ることができますが都市部や一部地域では精霊棚を用意しないこともあります。
下台のある仏壇の場合(精霊棚なし)

精霊棚を用意しない場合は、「お盆用お飾り台」や「経机」を使うこともあります。
ただし、お盆の期間にお寺さまがこられる場合は、経机にお供えを置くのは避け、別の台を用意したほうがよいでしょう。
モダン型仏壇の場合(小型)

甘くない、シンプルを極めた盆提灯「BONTOU Lantern」と小型仏壇 「HAJIME」
最近では、リビングや寝室に小さなお仏壇を置く方も増えてきました。そのような場合、従来のお盆飾りをすべて用意するのではなく、ご自身の生活に合わせた”シンプルスタイル”もよいでしょう。
おしゃれな盆提灯とお菓子などのお供え、精霊馬だけ…など、思い思いに仏壇の周りのコーディネイトを楽しんでみてください。
「初盆」のときだけに必要なものは?
初盆のときだけに必要なのは、白提灯(白紋天)です。初盆は故人が亡くなってからはじめてこの世に帰ってくる特別なお盆(一般に、四十九日の忌明け後に初めて迎えるお盆)。通常のお盆飾りとは別に「初盆のときだけに飾る提灯(白提灯)」が必要です。
白提灯

ご先祖様が無事に帰ってこられるように用意する白提灯「中尺 白紋天」
白提灯は、初めて浄土から帰ってくるご先祖さまが道に迷わないように、自宅の室内ではなく、玄関や軒先に飾ります。
ただし、最近の住宅事情によっては、部屋の窓際などの室内に置いていただいても問題ありません。柄のないシンプルな吊り下げ型を選びます。
この白提灯は初盆が終わったら処分します。
一般的な盆提灯は家族以外の方から送られることがありますが、白提灯は家族自ら用意します。その他は、通常のお盆と同じです。通常のお盆と初盆の違いを整理すると、次のとおりです。
| 項目 | 通常のお盆 | 初盆 |
|---|---|---|
| 白提灯 | 飾らない | 通常の盆飾りに加えて飾る |
| 白提灯を用意する人 | ― | 家族自ら用意する |
| 白提灯を飾る場所 | ― | 玄関や軒先(住宅事情により室内の窓際でも可) |
| お盆のあと | ― | 白提灯は初盆が終わったら処分する |
| そのほかの盆飾り | 通常どおり | 通常のお盆と同じ |
白提灯の意味や飾る時期は、新盆(初盆)の白提灯の記事でくわしく解説しています。
初盆で使った盆提灯の処分方法についての記事はこちらから
初盆で使った盆提灯の処分方法・片付け方とは?お焚き上げの方法などを解説
まとめ:ご先祖さまへの感謝の気持ちを込めて、盆飾りを準備しましょう
いざお盆の準備をしようと思っても、何から用意したら良いか分からない方も多いのではないでしょうか。
まず用意したいのが「盆提灯」。
それ以外は、毎年少しずつ生活スタイルに合わせて揃えてもよいでしょう。
この機会にお盆用品一式の購入を考えている方は、手配に時間がかかるものもありますので早めに準備を開始することをおすすめします。精霊馬や精霊棚などはお盆用品の一覧からご覧いただけます。
無理のない範囲で心をこめて、先祖さまのお帰りの支度をしてください。
よくある質問
盆飾りはいつまでに用意すればよいですか?
お盆の入りの前日、7月12日または8月12日までには盆飾りを終え、直前に生花やお供えものを用意するのが一般的です。余裕を持って当日を迎えるためには、7月または8月の初旬には手配を終えておくと安心です。お盆の時期は地域によって異なりますので、お住まいの地域に合わせてご準備ください。
盆飾りはどのくらい早めに準備したほうがよいですか?
盆飾りは季節ものが中心で、特に盆提灯の人気商品は直前になると品薄になることが多いため、早めに探されるのがおすすめです。また、家紋や家名入れなどの別注品やお位牌の製作には2〜3週間ほどかかることもありますので、こうしたものをご検討の場合は製作期間を見越して早めに動かれるとよいでしょう。
お盆にまず用意すべき盆飾りは何ですか?
何から揃えればよいか迷われる方も多いですが、まず用意したいのは「盆提灯」です。ご先祖さまが帰ってくる際の目印となる大切なものです。精霊馬や精霊棚、お供えなどはご家庭の生活スタイルに合わせて、毎年少しずつ揃えていかれてもよいでしょう。
精霊馬の馬と牛には、どんな意味があるのですか?
精霊馬はご先祖さまが浄土から帰ってくる際の乗り物として飾ります。早く帰ってきてほしいという想いから「馬」でお迎えに行き、お帰りの際はお土産をたくさん載せてゆっくり帰っていただきたいという想いから「牛」に乗っていただくとされています。そのため夏野菜やワラで馬と牛を形づくります。
小さなモダン仏壇でも盆飾りはすべて揃えないといけませんか?
リビングや寝室に小さなお仏壇を置かれる方も増えていますが、従来の盆飾りをすべて用意する必要はありません。おしゃれな盆提灯とお菓子などのお供え、精霊馬だけ、といったご自身の生活に合わせた”シンプルスタイル”でも大丈夫です。無理のない範囲で、思い思いに仏壇周りのコーディネイトを楽しんでいただければと思います。
通常のお盆と初盆では、盆飾りの何が違いますか?
初盆では、通常の盆飾りに加えて白提灯(白紋天)を用意します。白提灯は家族自ら用意し、玄関や軒先(住宅事情によっては室内の窓際でも問題ありません)に飾り、初盆が終わったら処分します。そのほかの盆飾りは通常のお盆と同じです。
お盆のお供えものなら「antina gift studio」も是非参考にしてみてください > なごみ工房TOPページはこちら >お住まいに合う一台をお探しの方は、盆提灯の一覧からご覧いただけます。





