仏壇に供えられた白・黄・紫の仏花

仏花とは?読み方・意味・なぜお供えするのかをやさしく解説

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仏花(ぶっか)とは、お仏壇やお墓にお供えするお花のことです。ご先祖さまへの感謝を伝えると同時に、私たち自身の心を整えるためのものでもあります。

この記事では、仏花の読み方は「ぶっか」なぜ仏花をお供えするのか|3つの意味仏花は誰に向けて飾る?向きの理由といった点を、京都で天保元年(1830年)から仏具を扱ってきた専門店の視点で解説します。店頭で実際によくいただくご質問9問にもお答えしていますので、気になるところからお読みください。

あわせて読みたい:仏花に使う花の種類|定番の花と季節別のおすすめ仏花のタブー|避けたほうがよい花4つの特徴と理由仏花の飾り方|一対で置く位置と向き・お供えの基本配置

仏壇に供えられた白・黄・紫の仏花

仏花の読み方は「ぶっか」

仏花は「ぶっか」と読みます。地域によっては「ぶつばな」と読むこともあり、どちらも間違いではありません。

お仏壇に供えるお花、お墓参りに持参するお花のどちらも仏花と呼びます。葬儀の際に贈る「供花(きょうか)」とは区別されます。

なぜ仏花をお供えするのか|3つの意味

仏花には、大きく3つの意味があるとされています。単なる飾りではなく、供養の心を形にしたものです。

  1. ご先祖さまへの感謝を表す:美しいものをお供えすることで、日々の感謝を伝えます。
  2. 自分自身の心を整える:花は仏さまではなく、こちら側(お参りする人)に向けて飾ります。花を見て心を清らかにするという意味があります。
  3. いのちの尊さを見つめる:咲いて散る花の姿に、いのちのはかなさと尊さを重ねます。

仏花は誰に向けて飾る?向きの理由

仏花は、お参りする人のほうに向けて飾ります。仏さまに向けるものと思われがちですが、実際は逆です。

これは「花を見て心を清らかにする」という考え方によるもの。花の正面が手前を向くように置くのが基本です。

さらにくわしく

五供(ごくう)のひとつとしての仏花

お供えの基本は「五供(ごくう)」と呼ばれ、香・花・灯明・浄水・飲食の5つを指します。仏花はそのうちの「花」にあたり、欠かせないお供えのひとつとされてきました。

五供 供えるもの 意味
香(こう) お線香 場を清め、香りを分け隔てなく行きわたらせる
花(け) 仏花 仏さまの慈悲を表し、見る人の心を整える
灯明(とうみょう) ろうそく 闇を照らす智慧の光
浄水(じょうすい) お水 清らかな心を表す
飲食(おんじき) ごはん 日々の恵みへの感謝

仏花と供花・献花の違い

似た言葉がいくつかあり、混同されがちです。使う場面が異なります。

言葉 読み方 使う場面
仏花 ぶっか 仏壇・お墓に日常的に供える花
供花 きょうか/くげ 葬儀や法要に贈る花。祭壇に飾られる
献花 けんか 無宗教葬などで一人ずつ花を捧げる儀式

ご自宅のお仏壇に供えるお花は「仏花」です。葬儀に贈る場合は「供花」となり、金額相場や手配の方法も異なります。

花を絶やしてはいけない?

「仏壇の花を絶やしてはいけない」と聞いたことがある方もいらっしゃるでしょう。ただし、これは絶対的な決まりではありません。

もともとは、常に花を供えられる状態にしておく心がけを表した言葉です。旅行や入院などでどうしても難しい期間があっても、気に病む必要はありません。

どうしても切らしがちな場合は、枯れることのない造花やプリザーブドフラワーを選ぶという方法もあります。常に整った姿を保てるため、心穏やかにお参りできます。

お仏壇がないご家庭の場合

お仏壇がなくても、お花を供えることはできます。近年は住宅事情から仏壇を置かず、写真とお花だけで供養されるご家庭が増えています。

写真立ての横に小さな花を添える、棚の一角に「祈りのコーナー」をつくる——形は自由です。手を合わせる場所があることが大切で、仏壇の有無が供養の深さを決めるわけではありません。

お仏壇を将来的にご検討される場合は、四十九日や一周忌といった節目に合わせて用意されるご家庭が多くあります。

子どもに仏花の意味を伝えるには

難しい言葉を使う必要はありません。「ご先祖さまにありがとうを伝えるためのお花だよ」と伝えれば十分です。

  1. 一緒に花を選ぶ:花屋で「どれがきれいだと思う?」と聞いてみます。
  2. 一緒に供える:花立に挿す作業を手伝ってもらいます。
  3. 手を合わせる姿を見せる:説明よりも、大人の姿がいちばん伝わります。

お花は目に見える形なので、小さなお子さまにも供養の心が伝わりやすいお供えです。

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専門店からのひとこと

店頭では「これで合っていますか」というご質問を、毎日のようにいただきます。その多くに、はっきりとした正解はありません。

仏花の作法は、地域やご家庭、宗派によってさまざまです。書かれていることと違っていても、間違いではありません。ご家庭に伝わるやり方があれば、それがいちばん正しい形です。

迷われたときは、どうか「気持ちが向いているかどうか」を基準にしてください。それが供養の本質だと、私たちは考えています。

よくある質問

仏花の読み方は何ですか?

「ぶっか」と読みます。地域によっては「ぶつばな」と読むこともあり、どちらも間違いではありません。

なぜ仏花をお供えするのですか?

ご先祖さまへの感謝を表すこと、お参りする人自身の心を整えること、いのちの尊さを見つめることの3つの意味があるとされています。

仏花はどちらを向けて飾りますか?

お参りする人のほうに向けて飾ります。花を見て心を清らかにするという考え方によるもので、花の正面が手前を向くように置きます。

仏花と供花の違いは何ですか?

仏花はお仏壇やお墓に日常的に供えるお花、供花(きょうか)は葬儀や法要の際に贈るお花を指します。

仏花は必ず飾らないといけませんか?

必ずという決まりはありません。ただしお花は五供(ごくう)と呼ばれる基本のお供えのひとつとされ、多くのご家庭で供えられています。

五供(ごくう)とは何ですか?

香・花・灯明・浄水・飲食の5つの基本のお供えのことです。仏花はそのうちの「花」にあたります。

仏花を絶やしてはいけないのですか?

絶対的な決まりではありません。常に花を供えられる心がけを表した言葉です。難しい期間があっても気に病む必要はなく、造花を選ぶという方法もあります。

仏花と献花は違いますか?

献花は無宗教葬などで一人ずつ花を捧げる儀式のことです。仏壇やお墓に日常的に供える仏花とは異なります。

仏壇がなくても花を供えてよいですか?

はい。写真立ての横や棚の一角に飾るご家庭も増えています。手を合わせる場所があることが大切で、仏壇の有無が供養の深さを決めるわけではありません。

まとめ

仏花(ぶっか)とは、お仏壇やお墓にお供えするお花のことです。ご先祖さまへの感謝を伝えると同時に、私たち自身の心を整えるためのものでもあります。

この記事の要点をまとめます。

  • 仏花は「ぶっか」と読みます。
  • 仏花には、大きく3つの意味があるとされています。
  • 仏花は、お参りする人のほうに向けて飾ります。
  • お供えの基本は「五供(ごくう)」と呼ばれ、香・花・灯明・浄水・飲食の5つを指します。
  • 似た言葉がいくつかあり、混同されがちです。
  • 「仏壇の花を絶やしてはいけない」と聞いたことがある方もいらっしゃるでしょう。ただし、これは絶対的な決まりではありません。
  • お仏壇がなくても、お花を供えることはできます。

仏花の作法は、地域やご家庭、宗派によって少しずつ異なります。この記事の内容と違っていても、ご家庭に伝わるやり方があれば、それがいちばん正しい形です。迷われたときは、菩提寺やご親族に一声かけてみてください。

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監修者
仏事コーディネーター
川辺 一寛
京都生まれ、京都育ち、半世紀以上の歳月をこの地で過ごし、株式会社若林佛具製作所では四半世紀以上にわたって様々な業務に携わってきました。仏事コーディネーターおよび京仏マスターソムリエの資格を持っており、特に、寺院用の仏具を扱う寺院担当として、全国各地を回る貴重な経験を積んできました。そして今、『なごみ工房』の開設にあたり、これまでに学んだことを基に、様々な方々に対応し、新たな出会いを楽しみにしています。