白・黄・紫の3色でまとめた仏花

仏花の色のマナー|白・黄・紫が基本とされる理由と四十九日まで

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仏花の色は、白・黄・紫の3色を基本とするのが一般的です。四十九日を迎えるまでは白を基調にまとめ、忌明け(きあけ:喪に服す期間が終わること)後は色を加えても差し支えありません。

この記事では、仏花は何色がいい?、四十九日までの仏花は何色にする?、色に迷ったらどう組み合わせればいい?といった点を、京都で天保元年(1830年)から仏具を扱ってきた専門店の視点で解説します。店頭で実際によくいただくご質問9問にもお答えしていますので、気になるところからお読みください。

あわせて読みたい:仏花のタブー|避けたほうがよい花4つの特徴と理由/仏花の本数はなぜ奇数?3本・5本・7本の意味と一対の考え方/仏花に使う花の種類|定番の花と季節別のおすすめ

この記事の要点

  • 仏花の色は、白・黄・紫の3色を基本とするのが一般的です。本数を増やす場合は、赤やピンクを加えて5色にすることもあります。
  • 四十九日の忌明けまでは白を中心にまとめ、忌明け後は少しずつ色を加えて構いません。
  • 色に迷ったら、白と紫を軸に黄色を少し添えると、季節を問わず品よくまとまります。
  • 色のマナーはあくまで目安です。故人が好きだった色を忌明け後に加えても問題ありません。
白・黄・紫の3色でまとめた仏花

仏花は何色がいい?基本は白・黄・紫の3色

仏花は白・黄・紫の3色を基本にするのが一般的です。この3色でまとめると、落ち着いた印象になります。本数を増やす場合は、赤やピンクを加えて5色にすることもあります。

色の数 色の組み合わせ
3色 白・黄・紫
5色 白・黄・紫・赤・ピンク

四十九日までの仏花は何色にする?

亡くなってから四十九日の忌明けまでは、白を中心にまとめるのがマナーとされています。

忌明け以降は、少しずつ色を加えていって構いません。一周忌をすぎれば、故人が好きだった色を取り入れるご家庭も多くあります。四十九日法要の流れは四十九日とは?法要の準備とその意味、命日や年忌法要の花は命日・月命日の仏花で紹介しています。

  1. 〜四十九日:白を基調に。白菊、白いトルコキキョウなど。
  2. 四十九日〜一周忌:白・黄・紫の基本3色へ。
  3. 一周忌以降:故人の好きだった色を加えても差し支えありません。

色に迷ったらどう組み合わせればいい?

迷った場合は白と紫を軸に、黄色を少し添えると、季節を問わず品よくまとまります。当店の仏花も、この考え方で色合いを組んでいます。

さらにくわしく

なぜ白・黄・紫が選ばれるの?

この3色は、仏教で大切にされてきた色と重なります。

  • 白:清浄無垢を表す色。四十九日までの基本色
  • 黄:仏さまの身色とされる金色に通じる色
  • 紫:古来もっとも高貴とされた色。仏教でも尊ばれる

落ち着いた色でまとまるため、お仏壇の色調を選ばないという実用的な利点もあります。

五色(ごしき)とは?

仏教には「五色(ごしき)」という色の組み合わせがあります。青・黄・赤・白・黒(または紫)の5色で、仏さまの教えを表すとされます。

仏花で5色を使う場合は、この考え方にならって白・黄・紫に赤・ピンクを加えるのが一般的です。

時期によって仏花の色はどう変える?

迷ったときは、次の目安で選んでください。

時期 色の目安 具体例
通夜・葬儀 白のみ 白菊、白百合
〜四十九日 白を基調に 白菊、白いトルコキキョウ、かすみ草
四十九日〜一周忌 白・黄・紫 白菊+黄色の小菊+紫のりんどう
一周忌以降 5色まで可 上記+赤・ピンクのカーネーション
お盆・お彼岸 基本3色〜5色 季節の花を加えて

色のマナーは必ず守らないといけない?

色のマナーは、あくまで目安です。地域やご家庭によって考え方は異なり、厳密に守らなければならないものではありません。

故人が好きだった色を選ぶご家庭も多くあります。形式にとらわれすぎず、心を込めてお供えすることのほうが大切とされています。

色を揃えるのが難しいときは?

市販の仏花を使えば、色の組み合わせを考える必要はありません。スーパーや花屋の仏花は、あらかじめ基本色で組まれています。

自分で選ぶ場合も、白を多めにして、黄色と紫を少し添えると考えれば失敗しません。全体の6割を白にすると、落ち着いた印象にまとまります。

お仏壇の色によって、映える花の色は違う?

お仏壇の色によって、花の映り方が変わります。濃い色のお仏壇には白や淡い黄、明るい色のお仏壇には紫など濃いめの色が映えます。

仏壇の色 映える花の色 避けたい組み合わせ
黒檀・紫檀(濃い色) 白・淡い黄 濃い紫(沈んで見える)
ウォールナット(中間色) 白・黄・紫すべて 特になし
メープル・タモ(明るい色) 紫・濃いめの色 淡すぎる白(ぼやける)
金仏壇 白・淡色 派手な原色

木の色味を生かしたお仏壇は、モダン仏壇の一覧でご覧いただけます。

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専門店からのひとこと

色のご相談は、店頭でもよくいただきます。結論から申し上げると、厳密に守らなければならないものではありません。

白・黄・紫という基本は、長く受け継がれてきた目安です。ただ、故人が赤い花を好まれたなら、忌明け後に赤を加えることに何の問題もありません。

お仏壇の前が、その方を思い出せる場所になること。それが色選びのいちばんの基準だと考えています。

よくある質問

仏花の色は何色が基本ですか?

白・黄・紫の3色が基本です。本数を増やす場合は、赤やピンクを加えて5色にすることもあります。

四十九日までの仏花はどうすればよいですか?

白を基調にまとめるのがマナーとされています。白菊や白いトルコキキョウなどが選ばれます。

赤い花を仏花にしてもよいですか?

四十九日を過ぎていれば差し支えありません。一周忌以降は、故人が好きだった色を取り入れるご家庭も多くあります。

故人が好きだった色の花を供えてもよいですか?

はい。忌明け後であれば問題ありません。形式よりも、故人を偲ぶ気持ちが大切とされています。

仏花の色に厳密な決まりはありますか?

厳密な決まりはなく、地域やご家庭、宗派によって考え方が異なります。迷う場合は菩提寺やご親族にご相談ください。

五色とは何ですか?

仏教で仏さまの教えを表すとされる青・黄・赤・白・黒(または紫)の5色のことです。仏花で5色を使う場合は、白・黄・紫に赤・ピンクを加えるのが一般的です。

通夜や葬儀の花は何色ですか?

白のみでまとめるのが基本です。白菊や白百合などが用いられます。

お仏壇の色に合わせて選んだほうがよいですか?

白・黄・紫の基本3色は落ち着いた色合いのため、お仏壇の色調を選びません。特に意識する必要はありません。

濃い色・明るい色の仏壇には、どんな色の花が映えますか?

濃い色の仏壇には白や淡い黄が映え、明るい色の仏壇には紫など濃いめの色が映えます。ただし厳密なルールではないため、参考程度にお考えください。

まとめ

仏花の色は、白・黄・紫の3色を基本とするのが一般的です。四十九日を迎えるまでは白を基調にまとめ、忌明け後は色を加えても差し支えありません。

この記事の要点をまとめます。

  • 仏花は白・黄・紫の3色でまとめると、落ち着いた印象になります。
  • 亡くなってから四十九日の忌明けまでは、白を中心にまとめるのがマナーとされています。
  • 色に迷ったら、白と紫を軸に黄色を少し添えると品よくまとまります。
  • この3色は、仏教で大切にされてきた色と重なります。
  • 仏教には「五色(ごしき)」という色の組み合わせがあります。
  • 通夜・葬儀は白のみ、四十九日までは白を基調に、一周忌以降は5色までが目安です。
  • 色のマナーは、あくまで目安です。

仏花の作法は、地域やご家庭、宗派によって少しずつ異なります。この記事の内容と違っていても、ご家庭に伝わるやり方があれば、それがいちばん正しい形です。迷われたときは、菩提寺(ぼだいじ:先祖のお墓があり、法要などでお世話になっているお寺)やご親族に一声かけてみてください。

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監修者
仏事コーディネーター
川辺 一寛
京都生まれ、京都育ち、半世紀以上の歳月をこの地で過ごし、株式会社若林佛具製作所では四半世紀以上にわたって様々な業務に携わってきました。仏事コーディネーターおよび京仏マスターソムリエの資格を持っており、特に、寺院用の仏具を扱う寺院担当として、全国各地を回る貴重な経験を積んできました。そして今、『なごみ工房』の開設にあたり、これまでに学んだことを基に、様々な方々に対応し、新たな出会いを楽しみにしています。