お墓の花立に供えられた仏花

お墓参りの仏花|持参する花の選び方と持ち帰りのマナー

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お墓参りの仏花は、お仏壇と同じく一対(2束)を持参するのが基本です。お参りのあとは、傷む前に持ち帰るのが近年のマナーとされています。

この記事では、持参する花の選び方持ち帰るべき?お墓に造花を供えてよい?といった点を、京都で天保元年(1830年)から仏具を扱ってきた専門店の視点で解説します。店頭で実際によくいただくご質問10問にもお答えしていますので、気になるところからお読みください。

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お墓の花立に供えられた仏花

持参する花の選び方

屋外に置くため、風雨に強く花もちのよい花を選びます。

  • 菊(もっとも一般的。風雨に強い)
  • りんどう、カーネーション
  • 夏場は傷みが早いため、本数を控えめに
  • トゲ・毒・強い香りの花は避ける

持ち帰るべき?

近年は、お参りのあと持ち帰ることが推奨されています。

枯れた花が墓地に散らかると、管理の負担になったり、カラスや虫が寄る原因になったりするためです。霊園によっては持ち帰りが規則になっている場合もあります。

  1. お参りのあいだは供える:花を手向けて手を合わせます。
  2. 帰る前に下げる:花を取り出し、花立の水を捨てます。
  3. 持ち帰るか、指定の場所へ:霊園のルールに従います。

お墓に造花を供えてよい?

霊園の規則によります。造花を認めている霊園もあれば、禁止しているところもあります。事前に管理者へご確認ください。

さらにくわしく

お墓参りに持っていくもの

花以外にも、あるとよいものがあります。

  • お線香・ろうそく:風よけのライターもあると便利
  • 掃除道具:たわし、スポンジ、雑巾、ゴミ袋
  • 手桶とひしゃく:霊園で借りられることが多い
  • 飲み物・お菓子:お参り後は持ち帰ります
  • ハサミ:花の長さを整えるため

お墓での花の飾り方

墓石の花立に、左右一対で挿します。

  1. 花立を掃除する:前回の花が残っていれば取り除き、内側を洗います。
  2. 水を入れる:花立に新しい水を注ぎます。
  3. 花の長さを整える:花立から出る長さを見て、ハサミで切りそろえます。
  4. 左右に挿す:同じ高さ・同じ量になるよう整えます。

季節ごとの注意

屋外のため、季節の影響を強く受けます。

季節 注意点
数日でしおれる。本数を控えめに、持ち帰りを
寒冷地では花立の水が凍り、花立が割れることも
台風・強風時 倒れて墓石を傷めることがある
梅雨 傷みが早く、虫が寄りやすい

造花を使う場合の考え方

霊園の規則を確認したうえで、認められていれば差し支えありません。

遠方でなかなかお参りできない場合、造花のほうが墓所をきれいに保てるという考え方もあります。ただし禁止している霊園もあるため、必ず事前にご確認ください。

お墓参りの手順

お墓に着いてからの流れです。

  1. 合掌して一礼する:まずご挨拶をします。
  2. 掃除をする:墓石の汚れ、雑草、落ち葉を取り除きます。
  3. 水をかける:墓石に水をかけて清めます。
  4. 花を供える:花立を洗い、水を入れて左右に挿します。
  5. お線香をあげる:風よけをしながら火を点けます。
  6. 手を合わせる:故人に語りかけます。
  7. 片付ける:飲食物と花は持ち帰ります。

花立が固定式の場合

お墓の花立には、取り外せるタイプと固定式があります。

取り外せるタイプは洗いやすく衛生的です。前回の花が残っていれば取り除き、内側を洗ってから水を入れます。

固定式は洗いにくいため、ぬめりがたまりやすくなります。ペットボトルの水で流す、細いブラシを持参するなどの工夫をされる方もいらっしゃいます。

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専門店からのひとこと

お墓参りの花は、持ち帰るのが近年のマナーになりつつあります。以前は供えたままにするのが普通でしたが、状況が変わりました。

枯れた花が散らかると、墓地の管理に負担がかかります。カラスや虫が寄る原因にもなります。霊園によっては規則で定められていることもあります。

心苦しく感じられるかもしれませんが、お参りのあいだ手向けることに意味があるとお考えください。

よくある質問

お墓参りの仏花は何束持っていきますか?

一対(2束)が基本です。花立が左右にあるため、それぞれに供えます。

お墓の花は持ち帰ったほうがよいですか?

近年は持ち帰ることが推奨されています。枯れた花が散らかると管理の負担になり、カラスや虫が寄る原因にもなるためです。

お墓参りに向く花は何ですか?

菊がもっとも一般的で、風雨に強く花もちもよい花です。りんどうやカーネーションも選ばれます。

お墓に造花を供えてもよいですか?

霊園の規則によります。認めているところもあれば禁止しているところもあるため、事前に管理者へご確認ください。

夏のお墓参りの花はどうすればよいですか?

傷みが早いため本数を控えめにし、お参りのあとは持ち帰るのが現実的です。

お墓参りに何を持っていけばよいですか?

花のほか、お線香・ろうそく・ライター、掃除道具(たわし、雑巾、ゴミ袋)、ハサミがあると便利です。手桶とひしゃくは霊園で借りられることが多いです。

冬のお墓参りで注意することは?

寒冷地では花立の水が凍り、花立が割れることがあります。水を少なめにするか、お参り後に水を抜いておくとよいでしょう。

遠方でお参りできない場合はどうすればよいですか?

霊園が認めていれば造花を使うことで墓所をきれいに保てます。ただし禁止している霊園もあるため、必ず事前にご確認ください。

お墓参りに行けない月はどうすればよいですか?

お仏壇の前で手を合わせれば十分です。お墓参りの頻度に決まりはなく、行ける範囲で構いません。

お墓参りの正しい手順は?

合掌して一礼、掃除、墓石に水をかける、花を供える、お線香をあげる、手を合わせる、飲食物と花を持ち帰る、という流れが一般的です。

まとめ

お墓参りの仏花は、お仏壇と同じく一対(2束)を持参するのが基本です。お参りのあとは、傷む前に持ち帰るのが近年のマナーとされています。

この記事の要点をまとめます。

  • 屋外に置くため、風雨に強く花もちのよい花を選びます。
  • 近年は、お参りのあと持ち帰ることが推奨されています。
  • 花以外にも、あるとよいものがあります。
  • 墓石の花立に、左右一対で挿します。
  • 屋外のため、季節の影響を強く受けます。
  • 霊園の規則を確認したうえで、認められていれば差し支えありません。
  • お墓に着いてからの流れです。

仏花の作法は、地域やご家庭、宗派によって少しずつ異なります。この記事の内容と違っていても、ご家庭に伝わるやり方があれば、それがいちばん正しい形です。迷われたときは、菩提寺やご親族に一声かけてみてください。

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監修者
仏事コーディネーター
川辺 一寛
京都生まれ、京都育ち、半世紀以上の歳月をこの地で過ごし、株式会社若林佛具製作所では四半世紀以上にわたって様々な業務に携わってきました。仏事コーディネーターおよび京仏マスターソムリエの資格を持っており、特に、寺院用の仏具を扱う寺院担当として、全国各地を回る貴重な経験を積んできました。そして今、『なごみ工房』の開設にあたり、これまでに学んだことを基に、様々な方々に対応し、新たな出会いを楽しみにしています。