ペットのメモリアルコーナーと小さな花

ペットの仏花|供えてよい花と選び方・置き場所

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ペットの供養に供える花に、決まりはありません。人の仏花のようなタブーにとらわれず、その子が好きだった色や、明るい色の花を選んで差し支えありません。

この記事では、ペットの仏花に決まりはある?、ほかのペットがいる家では、どんな花に気をつける?、ペットの仏花はどこに置けばいい?といった点を、京都で天保元年(1830年)から仏具を扱ってきた専門店の視点で解説します。店頭で実際によくいただくご質問9問にもお答えしていますので、気になるところからお読みください。

あわせて読みたい:仏花のタブー|避けたほうがよい花4つの特徴と理由/仏壇に造花はダメ?宗派の考え方と選んでよい場合の基準/仏壇に花を置くスペースがないときの飾り方|省スペースの工夫

この記事の要点

  • ペットの供養に供える花に決まりはありません。仏花の基本色にこだわらず、その子が好きだった色や明るい色を選んで差し支えありません。
  • ほかのペットがいるご家庭では、ユリ科など毒のある花を避けます。とくに猫とユリの組み合わせは、花瓶の水を舐めただけでも危険とされています。
  • 置き場所は、お気に入りだった場所や写真のそばが選ばれています。高い場所や扉のある場所に置くと安心です。
  • 造花なら毒性や花瓶の水の心配がありません。ただし誤食しないよう、倒れにくいものを選びます。
ペットのメモリアルコーナーと小さな花

ペットの仏花に決まりはある?

ペット供養には、宗派やしきたりの決まりがありません。白・黄・紫といった仏花の基本色にこだわらず、その子らしい色を選ぶご家庭が多くあります。

ピンクや水色など、明るくやさしい色合いも人気です。

ほかのペットがいる家では、どんな花に気をつける?

ユリ科など毒のある花を避け、手の届かない場所に置くことが大切です。決まりはなくても、ほかのペットがいるご家庭では注意が必要です。

  1. 毒のある花を避ける:ユリ科の植物は猫に強い毒性があります。すずらん、チューリップなども注意が必要です。
  2. 手の届かない場所に置く:花びらや葉を口にしないよう、高い位置に。
  3. 花粉に注意する:アレルギーの原因になることがあります。
  4. 造花なら安心:誤食の心配はありますが、毒性はありません。倒れにくいタイプを選びましょう。

ペットの仏花はどこに置けばいい?

ペットが過ごしたお気に入りの場所や、写真のそばが選ばれています。専用の小さな仏壇やメモリアルコーナーを設けるご家庭も増えています。ペット用のお仏壇の置き場所はペットを弔うお仏壇の適切な置き場所とは?で解説しています。

さらにくわしく

ペットに危険な花はどれ?

ほかのペットがいるご家庭では、とくに注意が必要です。

花 危険な動物 症状の例
ユリ科全般 猫(とくに危険) 急性腎不全。少量でも命に関わる
チューリップ 犬・猫 嘔吐、下痢
すずらん 犬・猫 不整脈
アジサイ 犬・猫 嘔吐、けいれん
ポインセチア 犬・猫 口内の炎症

とくに猫とユリの組み合わせは命に関わります。花瓶の水を舐めただけでも危険とされています。

ペットがいても安全に飾るには?

置き方を工夫すれば、リスクを下げられます。

  1. 高い場所に置く:ジャンプできる高さも考慮します。
  2. 扉のある場所に置く:ケースや扉付きの棚の中へ。
  3. 水を置かない:造花なら花瓶の水が不要です。
  4. 落ちた花びらをすぐ片付ける:床に落ちたものを口にすることがあります。

ペット供養の花は何色がいい?

決まりがないぶん、その子らしさで選ばれています。

  • ピンク:やさしく穏やかな印象
  • 白:清らかで、どんな場所にもなじむ
  • 黄色:明るく元気だった子に
  • 水色・パステル:やわらかい雰囲気

首輪の色や、その子の毛色に合わせて選ばれる方もいらっしゃいます。

メモリアルコーナーはどう作る?

専用の仏壇でなくても、心が向く場所があれば十分です。次の順で整えると、自然なコーナーになります。

  1. 置き場所を決める:リビングの棚の一角など、目に入る場所を。
  2. 写真を飾る:元気だったころの一枚を。
  3. お花を添える:倒れにくいものを選びます。
  4. お気に入りのものを置く:おもちゃや首輪など。
  5. おやつやお水を:好きだったものを。

ペット供養にはどんな形がある?

決まった形がないぶん、ご家庭ごとに自由に選べます。

  • ペット用仏壇:小さな専用のもの
  • メモリアルボックス:写真や遺品を納める箱型
  • 写真立てだけ:もっとも手軽な形
  • 遺骨ペンダント:身につけて供養する

お花はいずれの形にも添えられます。倒れにくく、省スペースなものが向いています。専用のお仏壇はペット仏壇、写真を飾る形はフォトフレーム・手元供養の一覧でご覧いただけます。

ペットを亡くした気持ちは、どう整理すればいい?

ペットを亡くされた悲しみは、人と変わりません。「たかがペットで」と思う必要はまったくありません。

お花を供えて手を合わせる時間は、気持ちを整えるための時間でもあります。毎日でなくても、ふと思い出したときに花を替える——それだけで心が少し落ち着くことがあります。

お子さまがいらっしゃるご家庭では、一緒に花を選ぶことで、いのちについて話すきっかけにもなります。

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当店の仏花「フラワーボックス」(¥6,980)。水替えのいらない、花器つきの仏花です。

専門店からのひとこと

ペット供養のご相談は、年々増えています。以前は「仏具店で扱ってもらえるのか」と遠慮がちにお尋ねになる方が多かったのですが、いまでは自然なご相談のひとつです。

大切な家族を見送る気持ちに、人もペットも違いはありません。宗派もしきたりもないぶん、その子らしい形を選んでいただければと思います。

お花の色も、その子が好きだった色、毛色に合う色——自由にお選びください。

よくある質問

ペットの仏花に決まりはありますか?

ありません。人の仏花のようなタブーにとらわれず、その子が好きだった色や明るい色の花を選んで差し支えありません。

ペットの仏花にピンクの花を使ってもよいですか?

はい。ピンクや水色など、明るくやさしい色合いを選ばれるご家庭が多くあります。

ほかのペットがいる場合の注意点は?

ユリ科の植物は猫に強い毒性があります。すずらんやチューリップも注意が必要です。手の届かない場所に置いてください。

ペットの供養に造花を使ってもよいですか?

差し支えありません。毒性の心配がなく、水替えも不要なため選ばれています。倒れにくいタイプがおすすめです。

ペットの仏花はどこに置きますか?

ペットが過ごしたお気に入りの場所や、写真のそばが選ばれています。専用のメモリアルコーナーを設けるご家庭も増えています。

猫がいる家でユリを飾ってはいけませんか?

ユリ科は猫にとって非常に危険で、少量でも急性腎不全を起こすことがあります。花瓶の水を舐めるだけでも危険なため、飾らないでください。

ペットに安全な花はどれですか?

バラ(トゲに注意)、ガーベラ、カーネーション、ひまわりなどは比較的安全とされます。ただし誤食は避けるべきなので、高い場所に置いてください。

ペット用のメモリアルコーナーはどう作りますか?

リビングの棚の一角など目に入る場所に、写真・お花・お気に入りのおもちゃ・おやつを置けば十分です。専用の仏壇でなくても構いません。

ペットの供養はどんな形がありますか?

ペット用仏壇、メモリアルボックス、写真立てだけ、遺骨ペンダントなどさまざまです。決まりはないため、ご家庭に合う形をお選びください。

まとめ

ペットの供養に供える花に、決まりはありません。人の仏花のようなタブーにとらわれず、その子が好きだった色や、明るい色の花を選んで差し支えありません。

この記事の要点をまとめます。

  • ペット供養には、宗派やしきたりの決まりがありません。
  • ほかのペットがいるご家庭では、ユリ科など毒のある花を避け、手の届かない場所に置きます。
  • ペットが過ごしたお気に入りの場所や、写真のそばが選ばれています。
  • とくに猫とユリの組み合わせは命に関わるため、花瓶の水にも注意が必要です。
  • 高い場所や扉のある場所に置く、落ちた花びらをすぐ片付けるなど、置き方を工夫すればリスクを下げられます。
  • 花の色は決まりがないぶん、ピンクや白、黄色など、その子らしさで選ばれています。
  • 専用の仏壇でなくても、心が向く場所があれば十分です。

仏花の作法は、地域やご家庭、宗派によって少しずつ異なります。この記事の内容と違っていても、ご家庭に伝わるやり方があれば、それがいちばん正しい形です。迷われたときは、菩提寺(ぼだいじ:先祖のお墓があり、法要などでお世話になっているお寺)やご親族に一声かけてみてください。

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監修者
仏事コーディネーター
川辺 一寛
京都生まれ、京都育ち、半世紀以上の歳月をこの地で過ごし、株式会社若林佛具製作所では四半世紀以上にわたって様々な業務に携わってきました。仏事コーディネーターおよび京仏マスターソムリエの資格を持っており、特に、寺院用の仏具を扱う寺院担当として、全国各地を回る貴重な経験を積んできました。そして今、『なごみ工房』の開設にあたり、これまでに学んだことを基に、様々な方々に対応し、新たな出会いを楽しみにしています。