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お正月の仏花に、松や千両を使っても差し支えありません。年の始まりにお仏壇を整えるのは丁寧な習わしです。ただし喪中の場合は、華美にならないよう配慮します。
この記事では、松・千両を使ってよい理由、いつからいつまで飾るか、喪中のお正月はといった点を、京都で天保元年(1830年)から仏具を扱ってきた専門店の視点で解説します。店頭で実際によくいただくご質問10問にもお答えしていますので、気になるところからお読みください。
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松・千両を使ってよい理由
お正月は、ご先祖さまにも新年をお迎えいただく日と考えられています。そのため松や千両、菊などを取り入れて、いつもより少し華やかに整えるご家庭もあります。
ただし、門松やしめ縄のような「神事の飾り」とは区別します。仏壇には花としてそなえる形が基本です。
いつからいつまで飾るか
年末の大掃除のあと、12月28日ごろまでに整えるのが一般的です。
- 12月26〜28日ごろ:仏壇を掃除し、新しい花を供えます。
- 29日・31日は避ける:29日は「二重苦」、31日は「一夜飾り」として避ける習わしがあります。
- 松の内(1月7日ごろ)まで:この時期は正月らしい花を飾ります。
喪中のお正月は
喪中の場合は、華美にならないよう白を基調に整えます。松や千両は控え、いつもどおりの仏花にされるご家庭が多くあります。
さらにくわしく
年末の仏壇の掃除
お正月の準備は、まず仏壇の掃除からです。
- 仏具を下ろす:並び順を写真に撮っておくと戻すときに迷いません。
- ほこりを払う:毛ばたきで上から下へ。
- 仏具を拭く:乾いた柔らかい布で。金箔部分には触れないよう注意します。
- 仏具を戻す:写真を見ながら元の位置へ。
- 新しい花を供える:最後に花と供物を整えます。
お正月に供えるもの
花のほかに、次のようなものをお供えするご家庭もあります。
- 鏡餅:仏壇用の小さなものを
- おせち:故人の好きだったものを少量
- お屠蘇:地域によって
地域やご家庭で大きく異なる部分です。ご親族に確認されるのが確実です。
松の内が明けたら
松の内(一般に1月7日、地域により15日)を過ぎたら、正月らしい設えは片付けます。
花は枯れていなければそのまま飾って構いません。松や千両だけ抜くという方法もあります。
喪中の場合の考え方
喪中でも、お仏壇にお花を供えることに問題はありません。
控えるべきとされるのは、門松やしめ縄など神事の飾りや、年賀のあいさつです。お仏壇のお参りはむしろ大切にしていただきたい行いです。
お正月の仏壇の設え
お正月は、いつもより少し丁寧に整えるご家庭が多くあります。
- 花:松、千両、菊などを加えて
- 鏡餅:仏壇用の小さなものを
- おせち:故人の好物を少量
- お屠蘇:地域による
ただし神事の飾り(しめ縄・門松)はお仏壇には飾りません。神道と仏教では作法が異なるためです。
三が日のお参り
元日には、まずお仏壇に新年のごあいさつをするご家庭が多くあります。
初詣に出かける前に手を合わせる、という順番にされる方もいらっしゃいます。決まりはありませんが、「一年の始まりにご先祖さまへ報告する」という気持ちで手を合わせるとよいでしょう。
お子さまやお孫さんが集まる機会でもあります。一緒にお参りする習慣は、自然に受け継がれていきます。
専門店からのひとこと
年末の仏壇掃除は、少し早めに始めることをおすすめします。
仏具は思いのほか数が多く、丁寧に拭くと半日かかることもあります。29日・31日を避けるとなると、実質28日までに終える必要があります。
慌てて仏具を傷めてしまっては元も子もありません。12月の半ばごろから少しずつ進めておくと、心穏やかに新年を迎えられます。
よくある質問
お正月の仏花に松を使ってもよいですか?
差し支えありません。ご先祖さまにも新年をお迎えいただくという考え方から、松や千両を取り入れるご家庭もあります。
お正月の仏花はいつ用意しますか?
年末の大掃除のあと、12月28日ごろまでに整えるのが一般的です。29日と31日は避ける習わしがあります。
なぜ29日と31日を避けるのですか?
29日は「二重苦」に通じるため、31日は「一夜飾り」として慌ただしいためとされています。
喪中のお正月はどうすればよいですか?
華美にならないよう白を基調に整えます。松や千両は控え、いつもどおりの仏花にされるご家庭が多くあります。
しめ縄を仏壇に飾ってもよいですか?
しめ縄は神事の飾りのため、お仏壇には飾りません。仏壇には花としてそなえる形が基本です。
年末の仏壇掃除はいつすればよいですか?
12月26〜28日ごろが一般的です。29日は「二重苦」、31日は「一夜飾り」として避ける習わしがあります。
お正月に仏壇へ鏡餅を供えてもよいですか?
差し支えありません。仏壇用の小さな鏡餅を供えるご家庭もあります。地域やご家庭で異なるため、ご親族に確認されると確実です。
松の内が明けたら花はどうしますか?
枯れていなければそのまま飾って構いません。正月らしさを抑えたい場合は、松や千両だけ抜くという方法もあります。
喪中でも初詣に行ってよいですか?
寺院への初詣は差し支えないとされています。神社は忌明け後が望ましいとされますが、地域や考え方により異なります。
元日はいつお参りすればよいですか?
決まりはありません。初詣に出かける前にお仏壇へ新年のごあいさつをされるご家庭が多くあります。
まとめ
お正月の仏花に、松や千両を使っても差し支えありません。年の始まりにお仏壇を整えるのは丁寧な習わしです。ただし喪中の場合は、華美にならないよう配慮します。
この記事の要点をまとめます。
- お正月は、ご先祖さまにも新年をお迎えいただく日と考えられています。
- 年末の大掃除のあと、12月28日ごろまでに整えるのが一般的です。
- 喪中の場合は、華美にならないよう白を基調に整えます。
- お正月の準備は、まず仏壇の掃除からです。
- 花のほかに、次のようなものをお供えするご家庭もあります。
- 松の内(一般に1月7日、地域により15日)を過ぎたら、正月らしい設えは片付けます。
- 喪中でも、お仏壇にお花を供えることに問題はありません。
仏花の作法は、地域やご家庭、宗派によって少しずつ異なります。この記事の内容と違っていても、ご家庭に伝わるやり方があれば、それがいちばん正しい形です。迷われたときは、菩提寺やご親族に一声かけてみてください。
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